〇子ども体験塾防災キャンプ(その2)
夕食を終え少し休憩して体験塾の子どもたちはナイトウォークに出かけました。ナイトウォークといっても深夜ではなく、まだ西の空に薄っすらと夕焼けが見える明るさです。私が先頭、宮本館長がしんがりで縦一列になって夕暮れの道を歩きました。まず最初に向ったのは由並小学校の正門です。由並小学校へは普通車で行くためシーサイド公園側から坂を登りますが、この日は旧道から正門に通じる坂を登りました。その後シーサイド公園前の国道に出て紆余曲折しながら、上灘川に架かる清流橋を渡って天一稲荷神社の急な石段を登り、社殿広場に到着しました。
社殿前ではみんなで二礼二拍手一拝をして拝礼しました。広場からは既に暗くなった上灘漁港の灯台の赤い灯りや伊予灘の海が見えました。由並小学校も天一稲荷神社も灘町界隈では高台にあるため、津波や地震の時はとりあえず身の安全を守るための避難場所として、認識しておいて欲しいと説明しました。帰りの道はあえて狭くて急な道を選んで通ったため、怖くて泣き出す子どももいましたが、ナイトウォークは約40分足らずだったものの、日ごろ知っているつもりでも夜になると、不安や恐怖が募ることを反省会で、子どもたちは口々に言っていました。
帰着後スタッフが沸かしてくれたドラム缶風呂に、水着に着替えさせて入浴させました。防災キャンプならではの野趣たっぷりのドラム缶風呂は子どもたちに大人気で、みんなキャーキャー言いながら楽しんでいました。その後自分たちで作ったキャンドルを体育館に並べ、変則的なキャンドルサービスをしましたが、もし光源の電気が停電になったら、懐中電灯やローソクの光が、いかに貴重であるかということもよく分りました。一日目のキャンプは子ども体験塾自慢の中学生・高校生・大学生のジュニアリーダーがとてもよく働き、子どもたちの活動をサポートしてくれました。2日目の今日は予想に反して天気も回復し、子どもたちも朝から元気に取り組んでいるようです。今日は松山市のまちづくりパワーアップ大会が松山市北条であるので、私は出かけなければならず、後のことを隅田主事さんや宮本館長さん、それに赤石さんにお願いして、後ろ髪引かれる思いで、これから出かけようと思っています。
「暗がりを 馴れている道 一列に 並んでナイト ウォーク出かけ」
「神社前 いきなり子ども 泣き出して 怖い薬が 効き過ぎたかも」
「ドラム缶 風呂に入って 言い湯だな 防災キャンプ やり方次第で」
「段ボール まるでホームレスと 言いながら 結構楽しく やっていました」