人間牧場

〇ワケギ収納網袋

 私は元漁師です。もう50年も前のことなのに、網の繕いなどは体に染み付いているようで、これまでにもタマネギの保存収納袋や、天草を採集するための網袋などを独自の発想で作り、生活を豊かにしてきました。また自宅横の家庭菜園に出没するカラスやハクビシン等有害鳥獣の被害から作物を守るため、漁師さんに頼んで、もらった魚網を周囲に張り巡らせて効果を上げています。

手縫いした網袋
手縫いした網袋
陰干ししたワケギの球根
陰干ししたワケギの球根

 今年の春先菜園に植えたワケギを収獲し、味噌ヌタにしてその味を大いに楽しみましたが、食べ残ったワケギは引き抜いて陰干しにしていました。葉っぱが完全に乾いたので葉っぱを切り取り、来年の種にするため、ワケギの球根を網袋に入れて軒先に吊るすことを思い立ち、昨日その製作に取りかかりました。製作といっても別に大したことではなく網を適当に切り分け、網縫い用の針に糸をかけ縫って行くだけなのです。

倉庫の軒先に吊るしたワケギの種球根
倉庫の軒先に吊るしたワケギの種球根

 縫ってできた袋にクレモナの太目の糸を通して出来上がりです。早速乾いたワケギの球根の茎を切り取り、袋に詰め込んで倉庫の軒下に吊り下げました。これで一件落着で湿気で腐ることもなく夏越しし、今年の晩秋ころ畑に植え付けする予定です。ワケギは3年前散歩の途中、近所のおばさんにほんの少し球根をいただいたものが、次々球根を増やしこれほどになりました。

 来年は恐らく近所にお裾分けしてあげれるほどになりそうです。今年作った網袋は10年間は使える予定なので、多分私の人生の余生をともにすることでしょうが、出来栄えの良い網袋を見て妻のみが、「お父さんも器用ねえ」と誉めてくれました。さあ近々家庭菜園のスイカ畑の周囲にカラスやハクビシンに襲われて泣かぬよう、網を張る作業もしましょうか。次々やることがあって楽しいご隠居さんの余生です。

  「元漁師 身体染み付く 技と腕 いとも簡単 網袋でき」

  「いただいた 少しばかりの 球根が 今では沢山 種球根になる」

  「今年の 秋にはこれを 種にして ワケギ栽培 目論見どおり」

  「知恵と技 使えば暮らし このように 便利に片付き 毎日楽し」

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