人間牧場

〇わが家のゴールデンウィーク

 昨日は松山市内に住む外孫二人が、娘に連れられてわが家にやって来ました。若嫁はゴールデンウィーク期間中は、一週間前に開店した実家の喫茶店での仕事があるため、わが家の孫二人の面倒は息子が見ることになっていて、どこにも行かず4人はわが家で様々な遊びをやっていました。ゲームをしたり自転車に乗ったりして遊んでいましたが、息子が近所の川へ虫取り網や虫篭等を持って小動物を取りに出かけたようです。

子どもの日 2時間ばかりして子ども四人はずぶ濡れになって意気揚々と引き上げて来ました。「おじいいちゃん、見て見て」と差し出す水の入った虫篭には、自分たちで捕まえたという小魚や手長エビ、川ガニ、イモリまで入っていました。ハヤやエビ、カニなら分りますが、イモリは腹が真っ赤で、いかにも気味の悪いグロテスクな姿をしているので、娘や妻は「気持ち悪い」といって近寄りたがりませんでしたが、孫たちにとってイモリはまさに怪獣に近い姿なので、憧れの小動物でもあるのです。

 わが家の3人の男の子がまだ小さい腕白盛りのころ、自分のタンスの衣服を全て取り出し、引き出しの中へ菓子箱にイモリを何匹も入れて育てようとして、知らずに開けたところ原の真っ赤なイモリが出てきて、卒倒するほど妻が驚いたという話や、田植えの終った隣りの田んぼに入ってイモリを捕まえようとして田圃を台無しにして、子どもを連れお詫びに行って叱られた思い出は、遠くて遠くない思い出のひとコマひとコマです。その息子たちも今ではいっぱしの大人になっているのです。

 昨晩は居間に四流れ布団を敷いてみんなで川の字になって寝ました。私と一緒に寝ていた孫は朝方、いつの間にか親元に移動していましたが、孫の寝姿を見ながら、今日子どもの日が44年目の、私たちの結婚記念日であることを思い出しました。44年間は過ぎてしまえばあっという間でしたし苦労も多かったけれど、ゆえに穏やかな今の暮らしがあるのだと実感しています。この上はこれからも今のような穏やかな暮らしをし続けたいものです。

  「川ガニや イモリ捕まえ 得意顔 孫の姿に 爺も納得」

  「危ないと 言っては何も させないと モヤシみたいな 子どもに育つ」

  「孫がいる ゆえにわが家は 活気ある 感謝しないと 罰が当たるぞ」

  「ド田舎も 今じゃ自慢の 種ですよ 腕白でもいい 大きく育て」

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