人間牧場

〇長~い一日

 昨日は3ヶ月に一度の健康診断の日でした。週末金曜日ということもあって病院はかなり混んでいました。午前7時過ぎに自宅を出て、病院へ8時に着きましたが、既に機械受付の機械の前には大勢の受診者が列をなしていました。私も慣れた手つきで診察券を受信機に入れ、最初の尿検査と血液検査に望みましたが、既にここにも大勢の受診者が詰め掛けていて、私の受付番号は縁起よく55番です。病院での診察は何かにつけてしぶといはずの私でも、「病気が見つかったらどうしよう」と、多少不安になるものです。55番を引き当て「いい予感」がし始めました。

 私はこの顔で注射が大嫌いです。でも昨日は血液検査の女性の技師さんの腕がよいのか、何の痛みもなく採血することができました。さあ次はいよいよエコー検査です。受付で少し待たされましたが、知人がいて話し込みました。検査室で上半身裸になりベルトを緩めて検査ベットの上に、仰向けになって寝るよう指示されました。やがてエコー技師さんが現れ、部屋のカーテンを全部閉めて薄暗くして、胸部から腹部にかけてゼリーのようなものを塗って滑りやすくし、その上を診察器具で何度もなぞって行くのです。その度に「はい大きく息を吸って、はい止めて」と指示がありますが、同じところを何度もなぞられると、「何か異常が発見されたのでは?」と入らぬ詮索をしてしまいました。

 やがて男性の技師がやって来て、同じ診察を先にやった女性の技師と話しながらやるのです。「もしや、もしや」の緊迫した言葉のやり取りを傍耳を立てて聞きながら、とても長く感じるエコー検査をやっと終え、「異常はないようです」とホッとするような言葉を掛けられ、暖かいタオルでゼリーをふき取ってもらい、検査室を出ました。次は診察受付で待たされ、内診診察で待たされて受診、次の診察受付で待たされ内診診察を終えたのは昼をとっくに回っていました。少し疲れたので駐車場に戻り自家用車の中で背もたれ椅子を倒して、少しの時間休憩をして車を走らせ、松山駅の近くにあるえひめ地域政策研究センターへ向かいました。午後2時から講演を頼まれていたので、昼食を食べるのを忘れていました。

 午後2時から40人ほど行政職員の前で、「地域づくり入門」というテーマで90分ばかり立って思いつくまま、アドリブで話をしました。講演終了後駅前の北斗というレストランで懇親交流会が持たれ参加しましたが、ここでやっと食事にありつけ、出された釜飯や料理を美味しく頂きながらセンター職員さんと、ノンアルコールビールを飲みながら大いに話し込みました。その後松山の喫茶店で会う約束をしていた人と出会い、10時頃やっと自宅に戻りました。
 帰るなり、「病院の診察結果はどうだった?」と、心配していた妻の矢継ぎ早の質問に、「何事もなかった。次の健康診断まで3ヶ月は賞味期限があるようだ」と笑わせました。こうして長~い一日は何事もなく終わり、記憶の彼方へと去ってしまいました。

  「病院で エコー検査や 診察を 何事もなく まずは安心」

  「昼ごはん 食べるの忘れ 夕方に 我に返って 腹減る覚え」

  「空腹で 90分も 立ったまま アドリブ話す おろかな私」

  「一日が こんな調子で 過ぎて行く 記録しなけりゃ 忘れてしまう」

 

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