〇懐かしきかな私詩「黄金色の道」
自称「夕日大好き人間」の私は、内心「夕日博士」を自認するほど、若い頃から夕日のことを徹底的に調べ、50項目の質問まで作って、当時は珍しかったご当地検定までやりましたが、第一線を退いたのを機に夕日のことは皆さんに譲り、一歩後ろに下がって見守っていますが、やはり夕日のことは気になるようで、天気がいい日の夕方、町のシンボル本尊山が夕焼けで赤く染まるのを見ると、いても立ってもいられずムズムズしてくるのです。
一昨日人間牧場でブロック積み工事を終えて帰宅途中、本谷付近で西の空に夕日が落ちるのが、軽四トラックのバックミラーやサイドミラーに映るのが見えました。路側帯の歩道に車を止め、行き交う車に注意しながら国道を横切って、海岸に突き出たなげに出てしばし夕日見学と洒落込みました。この時期は中国大陸から黄砂が降って、その影響で夕日は赤味を帯びています。年末には5時頃だった日没も、日脚が長くなったこのころは6時を過ぎています。
折角だからと海岸の波打ち際に降りて、持っていたタブレットとデジカメで数枚写真を撮りましたが、海面には残照に照らされて黄金色の道が出来ていました。ふともう20年も前に作った「黄金色の道」という自作の詩を思い出しました。懐かしきかな黄金色の道でした。
黄金色の道
夕日が沈み始めるころになると
海の上に黄金色の道ができる
夏は青島秋は水平線の彼方へと
道の行く手違えども
黄金色の道はギラギラと輝いて
夕日に向って伸びている
いつか誰かとあの道を歩いてみたい
「軽四の トラックミラー 夕日見え 海岸降りて 一人観賞」
「日脚伸び 黄砂に赤く 夕日焼け 昨日と違う 表情刻々」
「若い頃 作った私詩を 思い出す 黄金色の道 今もありあり」
「ああ今日も いい日だったと 息をつく 夕日に両手 合わせて感謝」