〇にっぽん丸
昨日の朝パソコンでfacebookを見ていると、大洲の親友河野達郎さんが双海町の海辺に来ている話題がアップされていました。大洲市長浜拓海ふ頭ににっぽん丸が来るらしいのです。たまたま私も人間牧場へ来客を迎えに行く予定だったので、少し足を伸ばそうと出かけて行きました。
私にとって「にっぽん丸」といえば、今から40年前の昭和51年、青年の船に乗って建国二百年のアメリカへ行った時乗船したのが、政府がチャーターした三井商船の「にっぽん丸」だったのです。ゆえに「にっぽん丸」と聞いただけで、いても立ってもいられない気持ちでの衝動的見学でした。
喜多灘を過ぎて今坊辺りに差し掛かると、大型客船ゆえ長浜町拓海ふ頭付近に接岸係留した姿が、まるで山のように一望できました。晴海ふ頭に通じる道を右折して入ると歓迎を示す「長浜町」と書いた幟が道の両側に立てられていて、降りたタラップから乗船客と思しき人が何人か、かなり強い北東の風を避けるようにコートの襟を立て、急ぎ足で降りてくるのが見えました。接岸して少し時間が経っていたため、また寒い早春の時期なので見学者もまばらで、たまたま車に積んでいたデジカメとタブレットで船体を何枚か写真に収め早々に引きあげて帰りました。
今回の客船の入港といい、観光列車伊予灘物語の運行といい、この周辺も最近は何かと話題の多い感じがしますが、観光列車の運行も地元への経済的効果は殆ど皆無で、少し首を傾げたくなるようです。特に伊予灘物語などは海岸線を走るのに、わざわざ内子の弁当を運んで乗客に食べさせているのですから驚きです。こんな列車に「手を振って歓迎の意を表してください」とJRから言われても、殆どの人は関心を示さないのは、当たり前のような気がするのです。
それにしても世の中には金持ちの人がいるものです。地方は人口が減り、景気も一向によくならないと嘆いているというのに、豪華客船や豪華列車でのんびり旅をする人がいるのですから、私たちのような汗水たらして働く貧乏人には、格差社会にも首を傾げたくなります。まあ何だかんだ言いながら時はいつしか過ぎて行くのです。
「友人の facebookで 観光船 やって来ること 知りて衝動」
「懐かしい にっぽん丸と いう響き 40年前 思い出しつつ」
「接岸の にっぽん丸は でっかくて タブレット画面 入りきれない」
「この船が どんな効果を 産むのやら セレブ人間 私は貧乏」
河野達郎さんが2枚の写真をfacebookにアップしていました。