196,000㎡の広大な敷地に204もの専門店が入り、2008年4月にオープンした、西日本最大級の複合商業施設エミフル松前へ久しぶりに出かけました。日ごろは3日にあげず松山へ出かける私ですが、いつも横目で見ながら、余り立ち寄りこともなく、むしろエミフル松前の出現で周囲の国道が渋滞し、少しいぶかしい気持ちで通過するだけなのです。昨日は祭日秋分の日とあって、5000台収容の駐車場はかなり詰まっていて、少し遠い所へ車を置いて歩きました。知人から聞いた話ですが、近所のお年よりはやることがないので、冷暖房の効いた施設内を歩き回って散歩を楽しむのだそうです。
私のように人混みが余り好きでない人間にとっては、人混みそのもので疲れを覚えるので、むしろこれからも余り肌に合わない、若者向けショッピングモールのようです。昨日は親父の隠居へエアコンを取り付けるため、敷地内のエディオンという電器店へ品定めに行くことが目的でした。親父は冷房が嫌いで、夏の暑さ対策としてエアコンを設置しようと働きかけたものの合意に至らず、この時期にエアコンをと相談しても、ストーブや掘り炬燵があるからと、受け付けないのです。96歳の親父の日々の暮らしでストーブはディスクが大きいので、この際親父の意見を無視してつけてやろうと、長男息子とともに出かけたのです。
親父の日ごろ暮らしている居間は6畳ですが、隣りの台所も含めて10畳対応の少し大きめのエアコンを見繕い、結局買う契約までしてしまいました。親父が特老へデイサービスに行く日に設置工事をしてもらうよう頼んでお店を出て、エミフルの中へ入りました。待ち合わせていた娘と孫に合流し昼、時ということもあってソバの専門店へ入り、美味しい新ソバを味わいました。
その後ユニクロで私の替えズボンを2本買ってもらったり、妻や娘の買い物に付き合い2時過ぎに自宅へ帰りましたが、人混みには慣れているはずの私でも、いやはや疲れてしまい、少しばかり年齢を感じました。仕切られた空間の中でのBGMや明る過ぎるライト、人混みと騒音は、自然を相手に田舎暮らしをしている日常の私にとって、非日常でもあるのです。少しだけ脳に刺激を受けた一日でした。
「人混みの 中に入りて 音光 非日常ゆえ 少々疲れ」
「私には 田舎暮らしが 性に会う やはり歳だと 自分納得」
「夏暑さ 過ぎたと思う この時期に 親にエアコン プレゼントする」
「エミフルに 行けば何でも 一辺に 揃う便利さ ゆえに出かける」