〇終盤になった夕焼け村
8月31日(日)から始まった通学合宿「夕焼け村」も、いよいよ終盤に差し掛かってきました。子どもたちにとっては日常生活と切り離されて家庭へ帰らず、学校と宿泊所を往復する集団宿泊訓練なので、ある部分楽しくある部分窮屈な日々を過ごしていて、疲れもピークに達しているようで、事故はないものの少し熱っぽい子どももいるようですが、まあ何とか最終日を迎えたようです。
私は初日の夕日の話と、木曜日の夜の2回様子を見に宿泊所となっている、潮風ふれあいの館に出かけました。ホールの真ん中には小型のスタードームがシンボル的に作られていて、子どもたちが出たり入ったりして遊んでいました。また自主勉強や日記書き、ハガキ書きもすっかり板につきとても楽しそうでした。大学生やジュニアボランティア、それに夕食を当番で作ってくれる婦人会、更生保護女性部の人たちの協力も、毎年のことながら頭が下がる思いがしました。
昨日の夕方公民館の赤石主事さんから、「面白いものが出来たから見に来て欲しい」と電話が入りました。昨日は蜂蜜採取で忙しく、また息子の友人から見事なサワラが一本届き、その調理をしている最中だったので、手を止めて出かけました。出かけてみると宿泊所の前に竹を半割りした立派な素麺流し道具がお目見えしていました。なるほどと感心しながら眺めましたが、どうやら昨晩のお別れパーティは風流にも素麺流しのようで、台所ではスタッフの皆さんが茹で上げあったばかりの素麺やそばを、一口サイズに小分けしていました。
夕焼け村も十五年を越えて続けていると、プログラムにも一工夫二工夫が必要で、そのエネルギーは事務局やスタッフのスキルアップに委ねられているのです。小さなことですがこうした実践は来年度に必ず繋がることを嬉しく思いました。このところ天候が不順で自慢の潮風ふれあい公園から見えるはずの、夕日や夕焼けもまだ見えていませんが、子どもたちは元気に最終日の今日を迎えたようです。公民館活動はエンドレステープのようなものです。螺旋状に上昇気流を起こし、そこからまた新しい芽を育てなければマンネリ化します。竹を確保しみんなの知恵と汗で作った素麺流し道具は伝統になりそうな予感がしました。
「町内の 子らが集いて 学校と 宿舎往復 家に帰らず」
「下支え する人 何と 多いこと 子ども育てる ために結集」
「見に来てと 電話が入り 出かけたり 素麺流しの トイの力作」
「マンネリは 内なる人の やる気にて クリアーできる スキルアップを」