人間牧場

〇徳島県から視察研修にやって来ました(その2)

 昨日私の元へ研修にやって来たのは、徳島大学地域システム領域3年の女学生でした。「地域イベントの活用に関する研究」のために夕焼けプットホームコンサートを事例にしたようで、研究のフローを①はじめに、②研究対象の概要、③イベントの企画・計画、④イベントの実施状況、⑤イベントの評価、⑥考察と分析、⑦地域活性化イベントの活用、⑧他イベントへの提案の8段階に分けていました。

下灘駅にて
下灘駅にて

 見れば既に私の自著本「昇る夕日でまちづくり」を携帯していて、おおよその内容は事前研究していました。実は夕日によるまちづくり物語はこの煙会所から始まっているのです。青年のたまり場・カタリバとしてわが家の敷地内に造った煙会所に、青年たちを集め町の活性化について大いに語り合いました。今で言うワークショップのようなもので、酒を飲みながら板間にチョークで幾つもの夢を描きました。

P1120304 勿論夕焼けコンサートもその一つでしたが、どこにでもありふれた夕日をことさら地域資源にするという私の着眼発想は、反感反目反対され最初から前途多難でした。幸い長年青年の指導をやっていたこともあって、青年と大いに意気投合し、夕焼けプラットホームコンサートは実施に向けて第一歩を記したのです。約千人の参加を得て成功したコンサートは、町のその後のまちづくりに深く関わり、紆余曲折を経て今に至っています。

 聴きたいことを約一時間ばかり話したつもりで、その後下灘駅を見に行きました。あいにくの天気で夕日を見たいという彼女の願は叶いませんでしたが、もう30年近くも前に初めて下灘駅のプラットホームで行なった、過去のコンサートの様子を思い出しました。東京から来たという若い男性が駅舎の中で雨宿りをしていて、会話をしたり雑記帳「ウフフ」に目を通したりしていると、偶然にもマッチ箱のような一両立ての下りのワンマン列車が印象的に入ってきました。

 その後シーサイド公園まで戻り、じゃこ天のおばちゃんからラブじゃこ天、UFじゃこ天、じゃこカツなどをいただきながら雑談をした後、私は次の予定があるので午後4時頃、彼女と再会を約束して分かれました。夕焼けコンサートにも是非来たいと言っていたので、人間牧場へは次の機会にしようと思っています。これからは彼女とメールをやり取りしながら研究の成果が得られるようサポートしようと思っています。

  「徳島の 大学生が やって来た イベント研究 まず煙会所」

  「座布団を 敷いて囲炉裏を 取り囲み 聞きたい話 一人しゃべくる」

  「雨風情 下灘駅も おつなもの 東京青年 一人寂しく」

  「またおいで 再会約し 分かれたが その後無事だか 少し心配」

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