〇マムシ発見
田舎に住んでいるとムカデやクモやヘビに時々出くわします。ムカデやクモはそれ程恐ろしくありませんが、ヘビだけは気持ちが悪く、いきなりヘビに出くわすと心臓が止まりそな衝動に駆られます。普通のヘビは人間に出くわすと、そそくさ草むらに逃げて行きますが、マムシは人に危害を加える恐れがあるので、殺さなければならないのです。
3日前の昼、散歩をしていて中学校近くのコンクリート舗装道路の上で、マムシを見つけました。周囲を見渡したものの手助けしてくれる人も見当たらず、そこら辺にあった竹棒で残酷ながら叩き殺しました。さてその死骸をどうするか思案していたところへ、畑の持ち主の人が田圃の水を見にやって来ました。竹棒を持って血走った私の姿を見てその人は、「よくぞ見つけて殺してくれた。危ないところだった」と感謝し、軽四トラックの荷台に積んでいた空の肥料袋の中に入れ、処分するといって持ち帰ってくれました。
普通のヘビとマムシさえ区別をつけにくい私ですが、今回の大捕り物でマムシがどんなものかよく分ったような気がしました。マムシは生け捕りにして一升瓶の中へ入れてから泥を吐かせ、焼酎につけると精力剤になると聞いていますが、おっかなびっくりの私にはとてもそんな余裕はなく、竹棒で撲殺するしか方法はなかったのです。マムシを殺したこともあってこの日はどこか気持ちが悪く、夕食の食欲もわきませんでした。人に話すこともできず、こうしてそっとブログに出来事の顛末を書いて記録に留めました。
今台風が通過している奄美大島の瀬戸内町へ講演で招かれた折、有害鳥獣として買い上げたハブを、役場裏のブロックで作ったタンク内に保管している様子を見せてもらったことがあります。1匹数千円で買い上げたハブは、漢方業者に高値で売買されると聞きましたが、今思い出しただけでも背筋が凍るような体験でした。私が撲殺したマムシはその後どんな末路を辿ったのでしょうか。思い出したくないのに思い出す顛末でした。
「何げなく 散歩の途中 うずくまる マムシに出会い 心臓パクパク」
「そこいらに あった竹棒 振りかざし マムシ叩いて 撲殺無残」
「道横の 畑持ち主 感謝して 肥料袋に 死骸ポイ入れ」
「何年か 前に訪ねた 奄美島 タンクの中で ハブがうようよ」