〇人間牧場での子ども体験塾は大盛況(その2)
最近は子どもも大人も車の普及で歩くことが少なくなりました。子どもたちにとって歩くプログラムは、必ずしも好まれる訳ではありませんが、体験塾の大きな目的は心身ともに健全な子どもを育てることなので、人間牧場までは必ず下灘コミセンから山道を歩くようにしています。
11時に出発した子どもたちの話し声や歓声が下の方で聞こえ、第一陣が人間牧場へ歩いて到着したのは、11時50分ころでした。早速ご飯と味噌汁が60人分注ぎ分けられ、ウッドデッキに各班ごと車座になって楽しい食事が始まりました。
ご飯と味噌汁、それに前もって作っていたポテトサラダだけのシンプルな昼食でしたが、みんなお替りするほど美味しい食事となりました。ご飯の出来も味噌汁の味も最高で、いつもながらお世話になる人たちに感謝しながら食べました。
食事の後は休む間もなく2班に別れ、シイタケ植菌作業とジャガイモ掘りを行ないました。植菌作業は亀本幸三さんの指導で電動ドリルでの穴あけや、開けた穴に小さな金槌で種ゴマを打ち込む作業を行いました。人間牧場の入口には大きなヤマモモの木が緑陰を作っているので、思ったほど暑くなく、子どもたちは「トントントントン」と心地良い金槌の音を山々に響かせ、夢中になっていました。
一方ジャガイモ掘りは西岡栄一さんと、宮栄さんの後を受け新しく就任した宮本公民館長さんの指導で行ないました、今年から畑の周りにイノシシ除けの金網を張ったため、被害に会うこともなく今日を迎えましたが、男爵系のイモは想像以上に豊作で、今年初めてジャガイモ栽培に挑戦した不安を、払拭することができました。手スコップでジャガイモを掘り上げる度に子どもたちの嬉しそうな歓声が聞こえました。早速大きい芋をより出し、水桶で二度洗いをして大釜で塩茹でしました。
食事の後なのでどうかと思いましたが、ツワブキの葉っぱを食器にするというアイディアが受けて、子どもたちは湯がいたばかりの熱々のジャガイモにバターを塗って、おいしそうに食べていました。
「車座に なってご飯と 味噌汁を 美味しく頬張る 破顔一笑」
「穴開けて 種ゴマトントン 打ち込んで 来年シイタケ 生える夢見る」
「土中から ジャガイモ顔を 出すを見て 子どもあちこち 大きな歓声」
「何もかも 今年初めて プログラム こちらも少し 緊張しつつ」