〇今年の蜜蜂事情
昨日の夕方、家庭菜園でネギの植え替え作業を行いました。この時期になぎを植え替えするのは初めてで、普通はもっと遅くにするのですが、畑のネギは葱坊主という花がいっぱい咲いて、このままでは硬くて薬味にとして利用できないばかりか、ほおっておくと枯れるかも知れないので、近所の人を見習ってネギを全て畑から掘り起こし、枯れた袴を取り除きながら20cm程度にまな板の上でカットするのです。一見乱暴なように見えますが、このようにしたものを再び苗として畑に植え付ければ、何日かすると頭を持ち上げ中から綺麗で柔らかい新芽が出る予定なのです。
わが家では余程のことがない限り、ネギは根元から取らずに葉っぱをちぎって薬味にして使います。こうすれば新しい葉っぱが次々と出て苗を買うこともなく使えるのです。今植えているネギは警察官の息子が転勤する時、荷送り手伝いの帰り道、りんりんパークで1束100円を5束買って帰ったものなのですが、いやはやいい買い物をしたと、妻と喜んでその話をしています。
昨日は仕事が休みの妻も様子を見に来て、株分けを手伝ってくれたお陰で大いにはかどりました。そうこうしていると、蜜蜂の師匠井上さんから電話が入り、蜜蜂入居の様子を聞いてくれました。思わしくないと応えると、「キンリョウヘンを明日持って行く」と言ってくれました。そうこうしていると長男息子が、私を畑へ呼びにやって来ました。「裏庭で何やら蜜蜂が騒いでいるようなので分蜂かも知れない」と言うのです。急いで被っていた麦藁帽子の上に防虫ネットを被せ、ゴム手袋をはめました。前日軍手の上から一刺しやられているだけに、逸る気を押えて慎重に準備しました。
見ると蜜蜂の大群が既に古い巣箱の入口付近に群がっていました。こういう場合は下手な手助けをするより見守る方が得策であることは、これまで5年間の経験から分っているのです(ひょっとしたら分っているよなふりをしているだけかも・・・)。案の定10分もすれば蜜蜂たちはゾロゾロと巣箱の中へ入り無事納まってくれました。
蜜蜂を飼い始めて6年目の春を迎えています。いつの間にか蜜蜂を飼うことに慣れて、春が来ると入居の準備をしながら、一日千秋の思いでこの日を待ち続けているため、「お父さん嬉しそうじゃねえ」と妻が言うとおり、何とも嬉しい分蜂入居の一瞬でした。
急いで畑に戻りルンルン気分で、畑の草を片付けたり耕運機をかけたり、畝を立ててネギ苗を無事植え付け終えました。水をやろうとすると息子が、「お父さん天気予報だと今晩から雨らしいので、水をやるのは止めたら!!」と言われましたが、水をやらないと気がすまないので「ウンウン」と無視してジョロで水をたっぷりかけ、農具を片付け作業を終えました。息子の言うとおり夜は雨が降ったようでした。
「葱坊主 一斉に出て このままじゃ 食用ならず 植え替え作業」
「久々に 妻が手伝い してくれた お陰で幾分 早く片付く」
「大声で 息子呼ぶ声 引き返す 蜜蜂分蜂 嬉しい入居」
「私には 一番嬉しい プレゼント 勿論息子も 一緒喜ぶ」