〇人間牧場も春間近かです
このところ朝の気温は氷点下0度程度、日中の気温も10度以下の寒い日が連日続いて、寒さに弱いお年寄りは外に出ることも出来ず、亀が首を縮めるようにひっそりと暮らしています。それでも季節は動きつつあり、人間牧場の梅の花は満開、スモモの木の花芽も、千本桜の森づくり事業の標準木として植えている枝垂桜の花芽も日増しに少しずつ膨らんでいます。
昨日ふと気がつくと、水平線の家の玄関先に置いている蜜蜂の巣箱の入口付近で、早くも蜜蜂が飛び交い始めていました。この巣箱は人間牧場唯一の越冬した種蜂なので、すっかり嬉しくなり刺激をしないようにそっと巣箱の底の掃除をしてやりました。
よく見ると人間牧場のあちらこちらに自生しているツワブキの株間には綿帽子を被った新芽が出てきました。そういえば道の駅の野菜直売所には早くもツワブキが並び始めたようですが、私はもう少し太ってから収穫しようと思っています。
ツワブキの近くで百合の鮮やかな黄緑色の新芽を見つけました。まさに春の息吹といった感じです。昔は祖母がこの百合根を堀り上げて臼で突いて潰し、片栗粉にして砂糖を加え熱湯で練って、風邪を引いた時等食べさせてくれましたが、今はそんなことをする人もいないようです。
つい最近は何でも早いことが求められるような早生時代です。特に極早生は重宝され高値で取引されますが、例えば野菜を早く出荷するには自然に逆らって不自然な気候を作らねばなりません。そのために莫大なお金を掛けて施設を作り、燃料で温度を上げなければなりません。いわば極早生は不自然が作るものなので、リスクも高いのです。
「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」、これはすっかり有名になった交通標語ですが、まさに言い得ているようです。テレビでは早くも早咲きの桜の話題が出始めました。桜は流石に加温はありませんが、寒河江ではサクランボまで加温をして1個千円以上もする高級品を作るのだそうで、いやはや驚きです。
人間牧場に昨年植えた早生系の川津桜が早くも新芽を出していました。まだ植えて間がないので花はつけていませんが、来年は早春のこの時期に花を咲かせてくれるでしょう。いつの間にか人減牧場界隈では耳を澄ませると、遠く近くでウグイスがまだ下手糞な初鳴きを披露し始めました。もう直ぐ春~ですね。ちょっと気取ってみませんか。
「春ですね 寒い中にも そこここに 息吹感じる 生きてる証拠」
「よく見ると 川津桜の 新芽出て 春が近いと つぶやくように」
「早咲きも 遅咲きもまた 意味がある 自然一番 不自然二番」
「メバル釣れ 貰った釣果 見ていると 海の中にも 春が来たよう」