〇子ども体験塾でのそば打ち体験(その2)
ブルーシートの上に座って陣取った子どもたちは、棒切れを使ってそばの茎を叩き始めました。乾燥したそばの実が勢いよく落下しました。子どもたちがやることなので、順調とまでは行きませんが、まあ何とか脱穀を終え、トウミやミといった子どもたちにとっては見たこともないような古い道具を使い、ごみや軽いそば殻を飛ばし、石臼や製粉機で、粉引き作業も体験することができました。ここまでの行程が終って始めてそば打ち体験となるのです。
持参したエプロンをかけ、用意してきた三角巾を被って狭い室内に入り、西岡さんの指導でボールにそば粉と水を適量入れ、パサパサのそば粉が米粒のようになるまでひたすら両手で混ぜました。直ぐにでもそばが打てると思っていた子どもたちにとっては、かなりじれったい作業でしたが、西岡さんの指導の下、ひたすら作業を続けその後残りの水を入れてこね、やっとの思いで生地を作り、少しの間ビニール袋に入れて寝かせました。
生地の下準備ができるまでスタッフやジュニアリーダーたちは、大きなかまどでお湯を沸かしたり、西岡さんの奥さんと嫁さんが炊いてくれた二釜もの炊き込みご飯で、おにぎりを作りました。なにせ50人を越える参加者におにぎりを2~3個作るのですから半端な数ではないのです。西岡さんはその間にそばつゆを作り、人数分の茶碗に注ぎ分けて準備をしてくれました。今回は薬味がないので、そばの畑から大根を一本いただき、皮を剥いですり大根を作りましたが、子どもたちには馴染みがなかったようです。
生地を綿棒で平たく伸ばす作業も力が必要で骨の折れましたが、テレビの映像で見ている場面だけにみんな熱を入れて一生懸命広く伸ばし、布巾をたたむようにたたんで、平たい菜切り包丁で、西岡さんの息子さんがにわか作りで造ってくれた定規で、細長く短冊状に切りました。子どもの腕力では下まで包丁が入らず、まるでイカのゲソのようないびつな物や、きし麺のような太いものもありましたが、これもご愛嬌で、思わず笑みがこぼれました。
切った生そばは沸騰した大釜2つで次々と茹でました。普通は3分程度で茹で上がるようですが、前述の通りの不ぞろい極太もあるので、4~5分程度に伸ばし、タイムキーパーの翠小学校長先生が、カウントダウンして茹で具合を管理してくれたお陰で、いい具合に茹で上がり、冷水で洗って打ち上げました。そばは引きたて、打ちたて、湯でたてと三つの条件が揃えば文句なしといわれていて、お昼の時間になって腹が空いている子どもたちは、食べたくてソワソワし始めました。包丁を使ったり、お湯や焚き火もあって怪我をしないよう注意を払いましたが、事故もなく無事その行程を終えました。
この続きは、明日のアメーバブログ「Shin-1さんの日記」(その3)にアップしますので、ご一読下さい。
「様々な こんなはずでは ない体験 やったお陰で 何とかそばが」
「引きたてと 打ちたて加え 湯がきたて 三つ条件 美味いはずです」
「これは何? イカのゲソ風 そばを見て 大笑いする これも体験」
「包丁や かまどの火湯気 危ないと 注意のお陰 何事もなく」