〇未利用資源海草ヒジキの収穫と加工(その2)
昨日の夕方富岡海岸に行き、未利用資源のヒジキを手製の魚網袋に2袋収穫しました。防寒をして出かけたものの、昨日の海岸は波も高く時化ていたため少し体に堪えましたが、風邪を引くこともなくなく幸いでした。持って帰ったヒジキは早速倉庫から移動式くどとハガマを取り出し、中庭に据えました。ヒジキを少し大きめのたるに水を張って水洗いし、ハガマの中へ山のように入れ、裏山から取ってきた薪を手斧で小切りして、火をつけ茹で始めました。田舎ゆえ焚物にする枝木はその気になればいくらでも確保でき、エネルギー費も要らず大助かりです。昨日は少し風が強かったので、勢いよく燃えたものの類焼させては大変と注意を払い、慎重に焚き火を続けました。
ハガマの温度が上がるとヒジキはだんだん底に沈んで行くので、その上に新しいヒジキを加えその都度蓋をして、更に熱を加えるため薪を追加して、2時間ばかし燃やし続けました。辺りがすっかり暗くなった午後6時に火の始末をして残り火の温度で火蒸しをしておいたので、今朝は間もなく夜が明けるので、外に出て様子を伺い、柔らかくなっているようであれば、ハガマから茹でたヒジキを取り出し、残っているヒジキを再びハガマに入れて二釜目の茹でる作業をする予定です。はてさてヒジキは美味く茹であがっているでしょうか。
ヒジキはこのように採集や茹でるのにかなり手間と時間がかかる厄介な海草です。ましてやこれを乾燥させて保存食として活用するとなると、これまた一手間も二手間もかけねばなりません。ましてや寒ヒジキと言われるように、この時期の戸外は北西の季節風が吹いて、中々大変です。それでもヒジキはこうしておけば保存食として年中食卓を賑わせれるし、第一海草は健康にいい自然食なのです。
私は10年前退職をしてサンデー毎日になったことをいいことに、ワカメや天草やヒジキといった未利用資源を収穫加工して、妻とともにわが家の食を豊かにしてきました。一方果樹やコンニャクやフキ・ツワブキといった山のものも加工して結構楽しんでいます。家族みんなが喜んで食べるこうした未利用資源を利用して、これからも大いに楽しい生活をしようと思い、今日も早速仕事に取り掛かります。
「家の外 かまどにはがま 持ち出して 海草ヒジキ 茹で保存食」
「そこら辺 探せば焚き木 楽々と エネルギー費 要らずに加工」
「また一つ 未利用資源 活用し 食を豊かに 楽しく生きる」
「ああ今日も 楽しからずや 田舎流 次は何を しようか迷う」