〇いい文化的スキルアップの二日間
この二日間、外孫が風で熱を出したため、午後出張のついでに朝早く伊予インターから松山インターまで高速道路を使って、道後緑台のマンションへ出かけました。娘は県病院へ勤めているため、また娘婿は愛媛大学へ勤めているため、仕事を休むことができないので、止む無く私が午前中孫朋樹の面倒を見ることになったのです。前日は午前8時過ぎにマンションへ到着し、しばらくして熱が38度ある孫を吉田小児科へ連れて行きました。吉田小児科はこれまでにも何度か頼まれて孫を連れて行ったことがあるので、朝一番の予約どおり9時から診察をしてもらいました。
娘は助産師らしく前夜から朝までの体調や食欲などを詳しく観察したメモを診察券に挟んでくれていたので、受付も造作なく熱を計って早速診察を受けましたが、どうやら喉風邪のようで心配した流行性感冒ではなかったようでした。先生が「熱があるので学校は休ませた方がいいでしょう」と言ったので、とりあえずマンションに帰ってベッドに温かくして寝かせました。孫は自室でゆっくり眠っていたので、私は松山市立河野小学校へ権現温泉を通る裏道を抜けて向かいました。昨日の朝もやはり熱が下がらないので宜しくと電話が入り、二日続けてのマンション通いとなりました。昨日も昼前に県公連の専門委員会に出席するべく、孫のことが気になりながらマンションを出ました。
途中友輪荘の前を通ったついでに、新聞に出ていた砥部町広田の人のパステル画展示を急ぎ足で観賞しました。体調が思わしくない中でこんな綺麗な絵を描く努力は凄いものだと感心し、住所録に自名を記して生涯学習センターへ向かいました。生涯学習センターのロビーでは、わが町の元町議会議員だった大石寿淑さんの、四国八十八ヵ所切り絵展が開かれていました。県公連の専門委員会まで少し間があるので、切り絵展を見学し同じように住所録に記名して会場となる会議室へ入りました。
会議は公民館の振興策について9人の委員が、顔を突合せ熱心な議論を展開しました。公民館の専門委員会は毎年この時期に参加をしていていますが、公民館を取り巻く現状は市町村合併の影響もあって、右肩下がりの感じがしています。公民館のコミュニティセンター化の流れも気になるところですが、人がどうであれ私設公民館「煙会所」や「人間牧場」を使った私の社会教育実践姿勢は今も変わらず、これからも生涯をかけて活動と運動を草の根的やろうと心に決めています。年末発行した私が会長を務めている公友会誌に、「ラベルとレベル」について寄稿したように、剥がしようのない公民館経験者のラベルと、公民館経験者ゆえのレベルアップを図りながら、公民館へいささかの恩返しをしようと思っています。
昨日は生涯学習センターのある松山市上野町辺りからは、西日本最高峰の石鎚山が雪を被って綺麗に見えました。路側帯に車を止めてその美しさを遠望しましたが、一瞬一瞬、その場その場を生きていることを感じながら生きなければ、日々が何げなくあっという間に過ぎて行きます。前の日は中江藤樹や二宮尊徳、昨日はパステル絵や切り絵と、短い時間ながら文化に触れることができました。また昨日は物議を醸した東京都知事だった猪瀬直樹著「金次郎は何故薪を背負っているのか」という本を、専門委員会同席した愛媛大学名誉教授讃岐幸治先生にいただき、夜のうちに大半を熟読し、自分のスキルをアップすることができました。いい二日間でした。
「熱出した 孫の面倒 高速を 使い二日も 通い手助け」
「パステル絵 続いて別の 切り絵見る 世の中偉い 人がいるもの」
「新雪を 被った石鎚 遠望す 心引き締め 生きよう決意」
「大学の 先生くれた 本を読む 裏の裏知る 手がかりアップ」