〇新しいプログラムは成功するか
私はこの2年間、愛媛新聞カルチャースクールで、「街中の人間牧場移動塾」という講座を開いて来ました。毎月第一火曜日を講義日と定め、約2時間講義をするのですが、受講生が6人と人数は少ないものの、少ないからと言って手を抜くことは出来ず、しっかりと予習をして私にしては珍しく、レジメを作って話をして来ました。月に1回ですが相手が同じ人に2年間=24回の講義をするのは、かつて愛媛大学法文学部総合政策学科の非常勤講師として年間30回×2時間=60時間の講義をしたと同じくらい、多少の苦痛を味わいながらの仕事なのです。
愛媛新聞からは次年度も続けて欲しいと頼まれていますが、私にはここに来て少し荷が重過ぎるような感じがするので、この際講座に終止符を打ち終ろうと思っています。その代わりとして人間牧場を使った新しいプログラムを考えています。今のところ15組~20組くらいな親子を対象にして年に4回か6回くらい、日帰りの体験ツアーのようなものを模索中です。昨日愛媛新聞社の担当者が人間牧場を訪れ、その可能性について現地を視察して帰られましたが、人間牧場のロケーションには感心していました。
今年はそんなこともあろうかと、カルチャースクールを3ヶ月に1回体験メニューを試験的に入れてみましたが好評だったので、たとえカルチャースクールのプログラムが実現しなくても、中高年のおばちゃん相手に楽しいツアーを企画してみたいとも思っています。
活動には始める活動、続ける活動、高める活動がありますが、はじめることは勿論のこと、続けていて高まっていることを、止めることはかなり勇気がいるものです。しかし形あるものを一度壊して無にしたりゼロにしないと、新しい何かが生まれないことも事実です。そういう意味から言うと私にとって今は潮目の時期で、潮の行方を見極めながら進化してみようと、この歳になりながら考えています。私一人でできること、色々な人を巻き込まないとできないことがありますが、人に余り迷惑をかけずに、最大の効果を生み出すにはどうすればいいか、いよいよ知恵の見せ所といった感じです。
そういえば、わが家の地下室倉庫には大量の、お祝い事のお皿や漆器類が使われずに眠っています。これらを使った郷土料理も妙案かも・・・・。
「始めるも 難しいけど 止めること さらに難し どうするお前」
「壊したり ゼロに戻らす 勇気持つ さすれば必ず 道は開ける」
「このままじゃ 閉塞感は 破れぬと 進化の道を 求めて止まず」
「ここに来て 知恵を巡らす チャンス来る 後は尊徳 一歩前のみ」