人間牧場

〇団子談義

 まちづくり学校双海人のメンバーである私は、特産品開発のクラブに入っています。勿論メンバーの最高齢者なので、お荷物にならないよう軽い気持ちで毎回参加していますが、クラブでは「よもくれ団子」という商品を開発すべく、あれやこれやとやっていますが、今は製品の域さえ抜け出せず、商品や特産品にはまだまだ遠い感じです。それでもワイワイガヤガヤやることに意味があるので、みんな毎回結構楽しんでやってくれているようです。

昨日のよもくれ団子作り
昨日のよもくれ団子作り

 こうしたクラブ活動を陰で支えるのは、昨年から地域づくり協力隊の一員としてわが町に赴任してきたKさんという女性です。彼女はセンスもよく何かと熱心で、面接で彼女を選んでくれた松本さんや富田さんに感謝いていますが、いつも熱心で昨日も正月休みを返上して作ったという、団子につけるタレなどを持参して、皆さんに試食をしてもらったりしていました。彼女の存在なしに一歩前へは進めないので、大きな期待を寄せていますが、メンバーと彼女の役割の違いには多少まだ溝があるようです。

 私は役場で35年間彼女と同じような事務局的仕事をして来ました。最初は思いを込めて自分が主導した時期がありました。またみんなの主体性を尊重し過ぎた時期もありました。でも何故かみんなは動かなかったのです。つまるところ自分とみんなの役割の違いを見抜いていなかったのです。グループ活動の始まりは事務局が誘導しなければ何をしていいか分からず動きません。そのうち方向が分って動き出すと、役割分担を決めないと烏合の衆となるので、役割をみんなで決めて責任を明確にします。そうすれば自分も楽だし人も動きます。

 多分今はその過渡期で、私がこれ程やっているのに何で?と彼女も思っているし、私たちも指示がないのは何故?なんてボタンの掛け違えが随所に見られます。昨日は前回に引き続きのっけから大失敗がありました。前回は壊れた蒸器から蒸気が漏れ、生活の知恵で布を使って蒸気を逃さないようにしてやりましたが、そのことは一向に改善されず、代替の蒸し器も用意していなかったのです。ゆえに代替の蒸し器を借りに行ったり右往左往して作業時間が大幅に遅れました。これは誰の責任か、水掛け論になりますがやはりお互いが責めを負って次のことを考え段取りしなければ、折角正月間もない忙しいこの時期に集まってくれた、みんなを闇雲に時間をかけて失望させ、出来上がった製品も前回を越えれない足踏みなのです。

 「人を動かすのは段取り八分」と言われるように、皆が集まるまでにお湯が沸いているくらいな周到な準備が必要で、当日の作業は2分なのです。誰がそれをするのか、それは事務局であり前回の終わりに次の進め方について相談し、その相談に基づいて事務局から指示のあった主体的に動く人に、前もって頼めばいいのです。言うは安し行なうは難しでしょうが、折角皆が集まってやろうとしているのですから、団子は何としても一つの結果を出したいものです。正月草々こんな話しになってすみません。勿論事務局ばかりを責めるのではなく、私を含めたメンバーにも大いに反省するよう、次回には話したいと思っています。メンバーでもないのにいつも協力してくれている高村さんや坂本さん、黙々と洗い物をしてくれた校長先生と冨田さん、昨日はお世話になりました。事務局さん頑張ろうね。(いらんこと書いてしまったー自責)

  「何につけ 特産品が できるまで 紆余曲折は あると思って」

  「事務局の 存在大事 段取りが 八分で決まる 後は二分のみ」

  「団子さえ 意のままならぬ はがゆさも シンプルゆえに 嘘もきかない」

  「一歩前 もっと前へ 更に前 続く坂道 どこまで続く」

  「見ず知らず こんな田舎へ 赴任して さぞや不安と 同情するが」 

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