〇2014年の自画像
「えっ、この人どこのおじさん?」と言われそうな一枚の写真ですが、はいこれは正真正銘私の2014年の直近自画像です。昨年末私の書斎の机の上に、地元に住む清田学さんから届いた茶色の封筒が置かれていました。とっさに昨年12月23日にシーサイド公園で餅つきをした折、清田さんが外椅子でくつろぐ私のスナップ写真を、撮ってくれたことを思い出しました。清田さんはその出来上がった写真をわざわざ届けてくれてのです。
清田さんはマッサージ業をしているアマチュアカメラマンで、特に双海町の夕日夕焼けの写真は、フォトコンテストでも度々入賞するほどの腕を持っているのです。封筒には2枚の写真が入っていましたが、その内の一枚は頭に鉢巻をした何とも勇ましい姿で、この日餅つきの手臼こねを頼まれた時の姿でした。腕がいいのかカメラがいいのか、いやひょっとしたら私の顔がいいのか・・・、まあ写真の出来は想像に任せますが、私的には最近の写真の中ではお気に入りの一枚なのです。
私はこれまで写真に写ることが余り好きではなく、集合写真でも目立った場所には殆ど立っていません。でもつい最近何の心境の変化でしょうか?、顔に自信が持てるようになったからでしょうか?、自分の自画像を月一回程度デジカメの自動シャッターが使えるようになったことをいいことに自分で写して、一人ほくそ笑んでいるのです。「葬式用の遺影の準備では?」と人に言われそうですが、自分の老いの記録のつもりで撮ってみたいと思っています。
清田さんが撮ってくれたこの写真は、満面に笑みを浮かべ幸せそうです。この歳になっても老眼をかけることもなく裸眼で新聞が読め、耳もそれなりに聞こえます。鉢巻をして頭は隠れていますが、白髪も少なく禿も今のところ見当たらないようです。歩く時少し背中が丸くなったようなので、意識的に胸を張って歩くようにしています。そろそろ私と同じような年齢の人が新聞のお悔み欄に登場するようになり始めました。もう少し体を鍛えて元気に生きて行こうと、自分の自画像に約束をしました。
「友人が 写してくれた スナップの 自画像かなり いい線いってる」
「これ遺影 いえいえそうでは ありません ブロマイドにし 売ってやろうか」
「この歳に なると流石に 恥外聞 気にせず生きれ 気楽なもんだ」
「寅さんと どちこちないと 妻笑う それでもいいさ 自分満足」