〇再び岡山県へ
ほんの3~4日前に岡山県久米南町へ講演に出かけただけなのに、昨日は同じ岡山県へ再び講演に出かけました。今回は岡山駅の直ぐ近くにある国の出先機関岡山農政局からのオファーでした。もう随分古い話になりますが、役場産業課や企画調整室に在職中岡山農政局へは仕事で何度か出かけたことがあります。また地域づくりの原稿を頼まれたり、岡山農政局の依頼で地域づくりのお手伝いをしたことがあるもののすっかりご無沙汰で、私にとっては忘れかけた存在でした。
担当の女性からレジメやパソコンの打ち合わせが電話やメールにて何度かありましたが、レジメを使わない私の主張やパソコンを使うと部屋が暗くなって、居眠りをする人がいたりするので、頑なに拒みました。それでも参加者が局長さん以下50人もの職員さんなので、担当女性に恥をかかせてはなるまいと、北総研に頼まれて書いた雑誌の10ページに渡るコピーを送りました。ところがこの容量が重過ぎてはじかれてしまい、届かないと連絡があり、再度2回に分けて送り直すハプニングもありました。
午前6時過ぎに家を出て、松山駅発7時20分の特急しおかぜに乗り込みました。早くて便利になったとはいえ、岡山までは片道2時間40分もかかるのです。これ幸いとばかりに先日もこの日も、木になるかばんに本をしのばせ、お陰様で久しぶりにたっぷり読書をすることが出来ました。
岡山農政局までは岡山駅から歩いて10分足らずの所にあり、迎えに来ていただいた中村さんの案内で歩いて行きました。農政局は入口で電子セキュリティチェックされるなど、「何で?」と思うほど物々しい警戒ぶりでした。
講演は10時30分から始まりました。段本参議院議員(元農政局職員)さんとの思い出の出会いや、笑わない集団への苦言、うどんの花の話など、言わなくてもいい話をしていしまい、今になって反省していますが、後の祭りといったところです。相手のレベルが高いので少し早口の話となってしまいました。
講演終了後局長室へ通され上級幹部職員の皆さんとランチタイムの席を設けていただきました。美味しいお弁当をご馳走になりながら40分ほど談笑しお暇して、岡山駅へ歩いて向かいました。
13時35分発の特急しおかぜに乗って本を読みながら車窓に流れる景色を見ましたが、瀬戸大橋が開通して早くも25年、瀬戸大橋界隈も随分様変わりして見えました。開通当時ごった返していたフィッシャマンズワーフも坂出の大橋記念講演も人の気配が見られず、僅かにうたづ駅周辺の街が活気に溢れ、ゴールドタワーも威容を誇っていました。時の流れと人の流れはとどめなく、どういう方向へ向いて行くのでしょうか。古い風、新しい風を感じつつ・・・・・。
「久方に 訪ねし役所 セキュリティ 厳しいチェック 入りにくいな」
「そういえば 昔は頻繁 交遊の あった役所も 今は疎遠に」
「レジメなく 思いつくまま 90分 あっという間に 終わってしもた」
「25年 大橋界隈 様変わり わが身加齢を 考えもせず」