〇団子は救世主になれるか!!
私が現職のころ、シーサイド公園で製造販売を始めたじゃこ天が軌道に乗り始めたので、次なる商品を考えようと、世にも珍しい名前の「よもくれ団子汁」という食べ物を作りました。これは私たちが子どものころから食べていた郷土料理でした。まな板の上に頭と内蔵と鱗を取った生イワシを置き、包丁で骨ごと叩くのです。その後叩いたイワシの身はカガスに入れてつなぎに多少の小麦粉を入れ、味付けをしてつみれを作り澄まし汁に浮かせて、豆腐とネギを入れただけのシンプルな漁村特有の料理なのです。冬になると母がよく作ってくれましたが、フーフーいいながら熱々の団子汁を食べると、汗をかくほど身体が温まりました。
じゃこ天用すり身を使った団子汁は冬イベントの度に、じゃこ天のおばちゃんたちが作って売っていますが、大鍋で作る団子汁は絶品で、私の発案で「よもくれ団子汁」と名前をつけました。「よもくれ」とはこちらの地方の方言で、ふざけたことを言う人のことをいいます。さしずめ名付け親の私はよもくれ男の代名詞のような人間で、いつも親父ギャグを連発してよもくれ男を自認しているのです。
道の駅であるシーサイド公園もじゃこ天や夕焼けソフトクリームなどを世に出しましたが、第3の特産品開発が未だに出来てなく、最近は経営的にも苦戦を強いられているようですが、何か救世主になるような特産品は出来ないものか、まちづくり学校双海人でもあれこれ考えてはいますが、ハモカツバーガーやラヴじゃこ天は世に出したものの、次なる妙案は中々浮かばないのです。
そこでクラブ活動を機に特産品開発に乗り出しました。それは「よもくれ団子」です。団子は日本人が昔から日常的に食べている食べ物ですが奥が深く、「何故団子なの?」と言われそうですが、夕日が日本全国にあるように団子も日本全国にあるのです。ゆえに美味い団子を作れば必ずヒットするとにらんで、早速試作に取り掛かりました。奥が深いゆえ職人さんの指導を仰がなければ、一歩前へは進めないのです。
試作は地域おこし協力隊の川口さんが引き継いで世話をしてくれていますが、完成はまだまだ先になりそうです。軽トラ市で売ったり、失敗を重ねていますが、この失敗を乗り越えて何とか地元特産の商品にしたいものです。みたらし、ヨモギ、ヒジキなどに加えアオサやクロメ、チリメンみかんなども加わるとバリエーションは無限だけに面白いと思っています。
昨日の夜は、急遽思いついて中秋の名月と団子を組み合わせたお月見会を計画し、まちづくり学校双海人のメンバーに集まってもらい、500円の会費で試食してもらおうと相談がまとまり、製品を試作をしました。私も保健センターの調理室へ出かけ2時間ばかりお手伝いをしましたが、今晩のお月見会が楽しみです。私の役割はススキの準備とハーモニカを吹くことぐらいしか能がないので、人の迷惑にならないようぼちぼちやろうと思っています。
「団子で1千万」も夢ではありません。「夢はドリームでなくターゲットである」を信じて頑張りたいものです。
「いつの世も 楽し儲ける 手立てなし 努力をすれば 必ず成果」
「製品は できても商品 難しい ハードルの次 更なるハードル」
「ありふれた 団子素材に 特産品 一千万円 目標掲げ」
「老いてるが まだまだ役に 立つようだ 足手まといに ならぬようにと」