〇切手を貼って投函せず手渡された一枚の葉書
今朝双海地区公民館の赤石主事さんが、仕事に行く前にわが家へ一枚の絵葉書を持ってやって来ました。赤石さんとはこの5年、私が子ども教室実行委員会の委員長をしていることもあって、地域事務所の松本さんとともに最も親しく、最も濃密に付き合っている人の一人です。私が13年間公民館主事として、また中央公民館長として2年間、合計15年間公民館も深く関わっていたり、今も県公連の専門委員をしていることもあって、公民館に対する思い入れは人一倍持っているつもりなので、公民館職員の育成は本業をリタイアしているとはいえ、私の大きなテーマでもあるのです。つまりいい公民館活動なしではいい地域づくりはあり得ないし、職員の良し悪しで公民館の良し悪しも決まるのですから、当然いい職員を作るために力コブが入るのです。
赤石さんは北九州出身のある意味よそ者です。愛媛大学で学んだきっかけで伊予市役所職員となり、幾つかの職場を経験した後、双海地区公民館の公民館に5年前配属されました。その時から私との付き合いは始まりましたが、やる気がみなぎっているものの若さゆえ、未経験者ゆえ、またよそ者ゆえ少しから回りしながら年数を重ねてきました。その間知り合った愛媛県内の公民館主事仲間も増えて、福島の子どもたちを愛媛に迎える活動にも中心メンバーとして参加し、自立・自律の気風を養いながら現在に至っています。
前向きなそうした生き方が評価され、県公連から指名主事に抜擢されて、様々な広域的な活動に参加しているようですが、5年前の比べると雲泥の差だと目を細めるのは私一人ではないと思うのです。
公民館主事は土日が殆どなく、夜の集会も多い職場です。子ども三人はまだ小さいゆえ、子育てや家庭との葛藤もあると思うのですが、私がそうであったように、小学生の自分の子どもも参加させたりして一生懸命社会教育に同化しようと頑張っています。
公務員は辞令一枚でどこへ異動するか分りませんが、私がそうであったように、その場所で命をかけて働き、新しい職場に異動しても前の職場を忘れることなく、竹が節を重ねるような生き方をして欲しいと願っています。その見本は彼の身近にいる松本さんかも知れません。
この5年で赤石さんは随分成長しました。自分の成長は仕事の成果に繋がります。これからも多くのことを学んで欲しいと願っています。
そうそう、赤石さんが今朝わが家に持参した絵葉書は、夕焼け村のへの協力お礼状でした。短い文面には、「夕日のお話が双海町の子どもたち全員に行き渡るまでこれからもご講演をお願い致します」と書かれていました。お世話になった人にお礼状を出す、たった一枚の葉書ですが、たかが一枚されど一枚です。葉書は受け取る人をハッピーな心にしてくれます。これからも感謝とチャレンジ精神を忘れることなく頑張ってほしいものです。
「手渡しで 届いた葉書 お礼状 感謝の気持ち 伝わり嬉し」
「何につけ どうせやるなら 前向きに やれば成果は ついて来るなり」
「五年間 思いを込めて 仕事した 自分気付かぬ 成長ありあり」
「石の上 五年も座ると マンネリに なるから余程 性根を据えて」