〇よっこらしょ!!と何とか一人で(その2)
軽四トラックに積んだステンレス製の櫓は高さ1mですが、ほぼ1m真四角で頑丈なステンレスの鋼材を使っているため、3人がかりでも持ち上げるのも困難なほどの重量です。積み込む時は従兄弟夫婦に手伝ってもらい、荷台の囲いを降ろして何なく積み込みましたが、持ち帰って降ろすには、私一人の力ではどうにもならないのです。あいにく手助けする人もなく、知恵を絞れば何とかなると、一度自宅へ立ち寄って息子が転勤の度、荷物を運ぶために使っている、少し大きな座布団を2枚、倉庫から持ち出して人間牧場へ向かいました。
人間牧場までの山道は前日の大雨であちらこちらに落石が見られ、落石を見つけるその度に車を止めて、落石を取り除き進みました。人間牧場では4WDにギアーを切り替え、既に置いているステンレス製タンクの傍へ後付けして車を留めました。荷縄を解き、トラックに傷をつけないよう大きな座布団を敷いて、一寸ずりをしながら慎重に降ろしました。少し難儀をしましたが作戦は成功し、怪我をすることもなく予定の場所に降ろすことができました。タンクと並べて置いた姿を見ながら、さて足元土台をコンクリートでどのように設置するか、思いをめぐらせました。
基礎の掘り方やコンクリート練り込み工事は、体力的にさして難しいことではありません。しかし幕板を張り、コンクリートを練り込んで、仕上げを水平にするには水平器などが必要であり、余り自信がないのです。やはり土木業者に頼む方が無難なかも知れないと、少し弱気になっています。まあとりあえず水道屋さんにも相談してどうすればいいか、禍根を残さないようじっくりと考えたいと思っています。
降って湧いたステンレスタンク設置工事に一喜一憂しながら、当分はワクワク・ドキドキしそうです。
「三人で 積んだステンの 鋼材を たった一人で 知恵だし降ろす」
「今年の 目玉工事に なりそうな タンクの設置 これから大変」
「地震にも 強い工事を しなくっちゃ 自分一人じゃ 自信がないな」
「昨日今日 相次ぎ従兄弟 手助けを さりげなくして 有難きかな」