〇親父の介護度は要介護1でした
先日特別養護老人ホーム夕なぎ荘を通じて申し込んでいた、親父の介護保険の認定のため、市役所長寿介護課から職員さんがわが家へやって来ました。私も同席して介護保険担当の女性が、親父に面接する様子を傍で見ていました。生活機能のチェックは25項目にものぼり、耳の遠い親父の耳元で大きな声で質問していました。親父はその都度受け答えをしていたようですが、少し頓珍漢な応えもあるものの、緊張しているのか普通よりしっかりとしたようにも見えました。
本人へのチェックが終わり、私にも親父の暮らしの様子について微細に聞かれました。親父は明日誕生日を迎え95歳になりますが、このところの親父に関する作業を通して、これまでどちらかというと自律・自立の道を歩んでくれていた親父の、本格的な介護が始まることを自覚させられました。
介護保険担当の職員さんは帰られる時、月末ごろには要介護か要支援の認定結果を、文書で知らせるようになりますと言って帰られました。3日前予告どおり親父の名前で一通の認定結果通知書が届きました。親父の認定結果は要介護1でした。要支援2か要介護1を想定していたので、まあ相応な結果のようです。
私は早速夕なぎ荘に出かけ、認定結果を基に居宅サービス計画書を作る作業を始めました。担当者と綿密な話をして、とりあえず水曜日と土曜日の週2回、デイサービスを受けることにしました。これまで頑なにデイサービスに行くのを拒んでいた親父も、身体に自信がなくなったのか老いを感じるのか、デイサービス受けることを承諾してくれました。
在宅サービスを受けるには介護度に合わせて費用が必要で、介護度が高ければ介護の費用限度も高くなりますが、その分自己負担も高くなるようです。親父の場合入浴サービスや一食500円の給食サービスを受けると1回1200円程度の負担になるそうです。
昨日は午後4時30分に夕なぎ荘で、諸々のサービスを受けるための契約をしました。本人に代わって第一介護者である私が署名捺印し全ての手続きを終えました。来週の水曜日からいよいよ親父の介護サービスが始まるのです。
3日前、デイサービスに出かけることについて親父に話をしたところ、親父は何を勘違いしたのか、早速明くる日に出かける準備を始めたようで、妻に「明日は特老に行く」と話したようです。早速隠居へ行き「来週水曜日だ」と話しましたが、既に小さなバッグに下着等を入れて準備をしていたようです。親父は昨日私に、「散髪に行きたいので雨が降っているから乗せて行ってくれ」と頼みました。3丁目の小西理髪店に連れて行きましたが、デイサービスに行くため散髪をするとは・・・と、家族みんなで大笑いをしましたが、昔人間の親父にとってはディサービスに行くのも、小さな旅なのかも知れませんね。
「要介護 1の認定 通知書が 届き始まる 親父の介護」
「早々と ディの準備に 散髪も 笑う笑えぬ 老いの細々」
「いよいよと 決意新たな 親姿 私もやがて 同じ運命」
「今日孫の 明日は親父の 誕生日 目出度くもあり 目出度くもなし」