〇三つ揃った腕時計
今年の父の日に子どもたちからプレゼントされた腕時計は、勿体ないと立派な箱に入れて書棚の隅に置いていましたが、妻の強い勧めもあって1ヶ月前から使い始めました。最初は腕首に馴染まず多少違和感がありましたが、5年間で1秒程度という電波時計の正確さもあって、やっと慣れてきたという感じです。
数日前タンスの掃除をしていた妻が、小物入れの引き出しの奥から私と妻のペアー腕時計を見つけました。長い間タンスに眠っていた腕時計ですから電池切れで動きませんでしたが、息子が電池を変えてきてあげると優しい声をかけてくれました。4~5日前息子は電池を自分で変えれる何かをネットで発見したようで、私と妻の腕時計の電池をあっという間に動くよう直してくれました。
息を吹き返した立派そうな腕時計は次男が私のために初給料で買ってくれたものなので、妻は大事にしまっていたようですが、腕時計は使って何ぼのものなので、使おうと思ってはいるものの、腕時計を二つも使いこなせるほど暇ではないのです。
私の書斎にはもう一つ、この10年余り使いこなした腕時計があリます。これは東京へ講演に出かけた折、それまで使っていた腕時計が急に動かなくなり、急場をしのぐため東京新宿駅の地下街で千円で買ったものですが、この腕時計が故障することもなく動き続け、一度地元の時計屋さんで電池交換をしてもらいながら愛用し続けた、私にとっては最も長い間使っていた腕時計なのです。
三つの腕時計はそれぞれ休むことなく動き続けていて、微妙に違う秒針の進み具合を比較しながら、贅沢にも私の気まぐれな気持ちで選ばれながら使われていますが、着る物も身につけるものも、お洒落にまったく無頓着な私の只今のお洒落は腕時計を三つ使い分ける程度のようです。
今回見つかって息を吹き返した腕時計は、文字盤に数字が入っていませんが、防水潜水用で文字盤の周りに回転する24の数字が刻まれていて、例えば2時間後は何時という風に、指示が出るのですが、90分の講演をした場合、何時に終ればいいかw駆るような仕組みですが、私には難し過ぎて使いこなせないようです。
とりあえず講演に便利なのはやはり新宿駅で買った千円の時計がナンバーワンで、時計は狂いさえしなければ金額ではないと軍配を上げるのです。
私は講演に行く先々で腕時計を外して演題の上に置き、時計を見ながら公園を組み立てていますが、その癖が尾を引き何かにつけて腕時計を外す癖がついています。呑み屋でお酒を飲む時も、車に乗った時も、勿論温泉に入る時も腕時計を外すのですが、時には演題に置いた腕時計するそのまま置いて帰る大失敗をしたことだってあるのです。単なる物忘れなのか癖なのか、今となっては定かではありませんが、私の人生とともに腕に巻かれて時を刻み続けている腕時計をこれからも大事に使って行きたいものです。自分の年齢からして忘れたり無くしたりしない限り、もう腕時計を新しく買い求めることは無いだろうと思っています。
「腕時計 3つも揃い さてどれを ちょっと贅沢 ちょっとお洒落」
「千円で 買った安物 腕時計 これが一番 仕事で使う」
「お洒落して 出かける時は 新しい 時計をつけて 出かけようかな」
「見つかった 防水用の 腕時計 アウトドアーの 活動使おう」