〇秋植えの花用土作り
わが家は田舎ゆえ家の敷地が660坪ととてつもなく広いため、親父は細々ながら庭の草引き、妻はプランターへの水遣り、私は菜園への水遣りと、連日三人三様猛暑の続く外に出て、朝晩忙しそうにそれぞれの役割をこなしています。私は主にサトイモとトマト、長ナス、キウリ、トウモロコシなどの夏野菜に潅水用のホースで水を遣りますが、妻は裏山から湧き出ている清水をバケツで受け、玄関先に置いている大きな壷で飼っているメダカに水を足したり、水をジョロに入れてプランターに植えた草花に、せっせと水遣りをしています。
今年は夏の草花を植える前に、プランターの土をコンクリートの土間に移し、雑草を取り除いたあと肥料や新しい土に加え、土壌改良のため苦土石灰を入れて丹念に混ぜ合わせたものを使かったため、草花は順調に育って、沢山の花を楽しむことができましたが、流石にこの頃になると体力が弱ったのか枯れるものも出始めました。昨日は妻に頼まれプランターの土の入れ替えをしました。春先と同じように、肥料と苦土石灰、新しい土を入れて混ぜ合わせるのですが、夕方とはいいながら暑くて暑くて、大汗をかいてしまいました。
雑草や枯れた草花を引き抜いて一輪車で畑の隅の雑草置き場まで持って行き、空いた15ばかりのプランターに新しく作った土を入れましたが、仕事から帰った妻は私の作業している姿を見て、大喜びでした。妻は既に草花の苗を買ってきているようで、今日辺り植えるようですが、花を見ながらの暮らしはどこか安らぎを覚えます。
もう20年も前、町の海外派遣研修の団長として、世界一の花の街ニュージーランド・クリストチャーチを訪ねた折、花に囲まれた暮らしの豊かさに感動しました。クライストチャーチの市民は、日本のように自分の家の庭だけで花を楽しむことはせず、むしろ自分の家の庭を外向きにして道行く人に楽しんでもらえるよう心を配っていました。
私の花に対する心を大きく変えたこの研修を機会に、町で花作戦を展開し菜の花や水仙、アジサイ、酔芙蓉、桜といった花づくりを官民一体でやった結果、双海町は花咲く町として見事に変身したのです。花を愛でる心を持たなければ町は輝かないということが分ってきました。
自分の家のガーデニングは綺麗に植え飾るのに、日本人は何故町を花で飾ろうとしないのか、これも外国人と日本人の根本的な違いですが、日本人はどうやら花より団子の方かも知れません。私も及ばずながら自分の家で花づくりの訓練をしながら、もっと美しい町にするために努力したいと思っています。
「時々は 妻にゴマすり 手伝って 人間関係 損なわないよう」
「プランター 15も土を 入れ替える これで秋植え 準備OK」
「雑草は 植えないけれど 生き生きと 植えた草花 息も絶え絶え」
「花はいい 心和ませ 癒される 花より団子の 私だって」