人間牧場

〇蜂蜜の採集が最終局面

 蜂蜜の採集が最終局面に入ってきました。7月16日に裏山の2箱を、7月21日に人間牧場の4箱をそれぞれ採集しましたが、今年は裏山から6升、人間牧場から10升の蜂蜜が採れ、合計16升の大豊作にホクホク顔で、昨年の10升を大きく上回る、私にとってはこれまでにない成果を得たのです。
 長男息子は私の採集した蜂蜜を糖度計で計りながら、家庭用サウナを使い独自の製法で水分を飛ばし、85パーセントまで糖度を上げ、ろ過して不純物を取り除き、最終的にはネットで購入した大小の瓶に詰めて行くのです。蜜蜂の師匠である井上登さんの指導を受けながら、巣箱の設置、蜜蝋塗り、キンリョウヘンの設置等から始まり、ミツバチに刺されないようおののきながらも、作業して蜂蜜を採集した私の言い分も、糖度上昇やろ過、瓶詰めに苦労している息子の言い分も、多少溝があって、言い合いをしながらやっていますが、まあほほえましい限りだと、傍で見ている妻は毎朝パンに蜂蜜をつけて食べ、漁夫の利を得ているのです。

 

今年最初の出来上がった蜂蜜瓶詰め
今年最初の出来上がった蜂蜜瓶詰め

 昨日息子が可愛らしくて綺麗な手提げの竹かごに、今年の仕上がった蜂蜜の瓶を10個入れ、わが書斎に見せにやってきました。さすが設計の仕事をしているだけのことはあると、そのセンスの良さに感心しましたが、小瓶に入れられた蜂蜜は、不純物もなく透き通って、いかにも美味しそうな蜂蜜に仕上がっていました。息子の蜂蜜精製作業は親の私から見ると、「何もそこまでこだわらなくても?」といつも思うのですが、これも息子の性分なので温かく見守りたいと思っています。
 人間牧場は今年2つの巣箱にスムシが入り、駄目になりました。私の蜂蜜採集は取りきり方式を採用しているので、蜜源の少ないこの頃に採蜜すると、蜜蜂は殆ど逃げてしまいます。幸い1つだけ残っているようなので、大事にして越冬させ来年の種蜂になって欲しいと願っています。裏山の巣箱も一つは残念ながら逃げましたが、一つはかろうじて残っているようなので、これも大事に育てたいと思っています。

今年の蜂蜜は上出来の仕上がりです
今年の蜂蜜は上出来の仕上がりです

 さあ今日辺り、裏山に残っている2つの巣箱の採蜜をやろうかと手ぐすねを引いています。巣箱を持ち上げた限りでは、2つの巣箱ともかなり重いようなので、軽く見積もっても多分一箱2升計4升はあるようなので、前2回の収穫を合わせると20升の大台、つまり昨年の倍の収穫になりそうで、私の養蜂人生にとって最高の年になりそうな雲行きです。
 「軒先なりて油断するな」という古事諺があります。成果に酔い知れていると、最後にとんだ落とし穴やどんでん返しが待っているので油断をするなという戒めですが、今年はムカデに刺されてアナフィラキシーショックにも遭遇しているので、ミツバチに刺されないように細心の注意を払わなければなりません。暑い時期なので汗が目にしみ、ついつい薄着や防虫ネット、ゴム手袋を忘れたりしそうですが、もう一度原点に帰ってしっかりと仕上げをしたいと思っています。

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