○イベント大賞奨励賞はタナボタではありません
昨日の新聞に東京発で、双海町の夕焼けプラットホームコンサートがイベント大賞奨励賞を受賞したことが紹介されました。少し前年輪塾ネットに小番頭松本さんからほんの触り程度でさりげなく受賞の経緯を紹介されていましたが、今回の奨励賞の受賞は決してタナボタではなく、松本さんの原稿書きの才能が認められたものなのです。
友人の松本さんからイベント大賞へ応募チャレンジしてみたいと内々相談があったのは昨年のもう随分前のことでした。このイベントを発案して始めた私に気を使っての相談でしたが、その後の夕焼けプラットホームコンサートを陰で支え続けている松本さんのことだし、三年間出向していたえひめ地域政策研究センター時代に様々な原稿を書く技術をマスターしているので、原稿用紙10枚以上の原稿の出来栄えと審査の行方を楽しみにしていました。
少し前審査の中間発表で表彰グループにノミネートされていることを教えてもらいましたが、残念ながら大賞は逸したものの、堂々の奨励賞受賞となりました。一昨日東京で授賞式があったようで、本来なら公費で出張させてもらいたかったのですが、残念ながら自治体からはよき返事が貰えず、努力した当の本人は自腹で東京の授賞式に他の3名とともに出席したようです。
昨年の12月15日に私が書いた原稿用紙10枚が、明日の日本を創る協会から同じような奨励賞を受賞しましたが、私は残念ながらスケジュールが立て込んでいて欠席し、後日主宰者から表彰状が送られてきました。表彰には長年の苦労が報われたものもありますが、原稿審査で表彰、原稿審査とプレゼンテーションを組み合わせた表彰など、様々な表彰にチャレンジして奨励賞や優秀賞、大臣表彰をいただいて賞を自らの力で勝ち得てきた私としては、松本さんの今回の受賞を確かな手応えの第一歩として、人知れず喜び大きな拍手を送りたいと思います。
私は松本さんに人間の潜在能力を氷山にたとえ、本を読む、話を聞く、物を見るで大きくするよう常々言っています。松本さんもそのことをしっかりと肝に銘じて修行をしていますが、大きくなった潜在能力を顕在能力にするため書く、喋る、実践することを要求しています。このことについてもしっかりと受け止めて、日々研鑽をしているようですが、彼の能力からすれば進化の可能性はまだまだこれからで、お粗末な私ながら彼の進化の後押しをしっかりしてやりたいと思っています。
彼は今忙しい市役所の仕事の合間を縫って、年輪塾の事務局として清水塾頭などの指導を受けながら、新しいサイドハンドの仕事にも取り組んでいます。私が21世紀えひめニューフロンティアグループで修行したように、年輪塾での企画力、実践力を含めた人間力向上のための進化の道をしっかりと高めて欲しいと願っています。
これまでどちらかというと私の後ろにいたような松本さんですが、今回書いた原稿が東京で認められ、私の一歩前へ出たような気がして、今回の受賞を自分のことのように喜んでいます。地域づくりに熱中したこの30年余りの半生ですが、一人歩きをさせてもよい後継者がやっと見つかった感じがします。これは何よりも嬉しいことで、次の目標に向かってしっかりと成長することを願っています。
市役所職員が故のジレンマと、市役所職員が故に出来ることの可能性を、私と同じようにこれからもずっと思い巡らすことでしょうが、幸い松本さんも私がそうであったように、既に新しい種を育てようとしています。それは決して早過ぎることではなく、松本さんが蒔いた人の種はもうあちらこちらで芽吹いているのです。水をやり、太陽の光を注ぎ、雨風にも晒さなければ太くて丈夫な人は育ちません。乞うご健闘。
「東京で 受賞と一報 届きたる わがことのよう 大きな拍手」
「いつの間に いつ歩前行く 実力が 日ごろ鍛錬 実を結びて」
「身銭切り 休みを取りて 東京の 風に異文化 感じて帰る」
「さあ次は どんなドラマが 生まれるか 今日も明日も 楽しみながら」