○人間牧場は梅の花が満開
春が来たと思いきや、このところ冬の寒さに逆戻りして毎日寒い日が続いています。裏山の向こうに住む友人亀本幸三さんから届いたメールには雪化粧したふるさとの写真が添えられて、春の足音を聞きつつもう少し我慢の日々が続く予感がしています。
亀本幸三さんの住む大洲市田処と人間牧場は山ひとつで隣同士なのですが、滅多に雪の積もらないこの地でさえ、一昨日の朝は背後の山が白く雪化粧し、人間牧場のウッドデッキにさえ薄っすらと雪が積もりました。海沿いに面しているため直ぐに解けてしまいましたが、いやはや寒い一日でした。
(人間牧場から見える背後の山も真っ白でした)
(水平線の家のウッドデッキも霙交じりの雪が薄っすら積もりました)
そんな寒さの中でも人間牧場の梅園の梅の花は満開で、今が見ごろと芳しい匂いを発しています。梅の花は桜のようなあでやかさはありませんが、寒さの中で凛として咲く姿は、花の少ないこの時期だけに趣があって、花に鼻を近づけると、何ともいえない安らぎを与えてくれるのです。
梅林は静寂に包まれていますが、よく目を凝らして見るとメジロや鶯が沢山集まって、忙しげに枝から枝、鼻から花へと飛び交いながら花の蜜を吸っていました。梅の白い花とメジロや鴬のウグイス色は何とも心を和ませ、春を堪能させてくれました。
(満開になった人間牧場梅林の梅の花)
(メジロや鴬が沢山蜜を吸いに来ていました)
今年も年明けから最近まで、スケジュールが込み合って、念願だった梅の木の選定の時期を逸してしまいました。「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」といわれて久しい人間牧場の梅林ですが、持ち主に似ず幸せなことに働き者で、毎年梅の実を裏年・表年関係なく沢山実らせてくれていますが、春を向かえる度にいつしっぺ返しがくるか心配をしています。鼻のつき具合から考えると今年もよほどのことがない限り、人間牧場で使うほどの梅酒や梅干は確保できるだろうと、淡い期待を持っているのです。梅の木の下の蕗もそろそろ芽吹きの頃を迎えているようで、春はそこまで来ています。
「山は雪 畑は梅の 花が咲く メジロ数匹 春が来たよと」
「梅の花 鼻を近づけ 匂い嗅ぐ 何ともいえぬ 季節の巡り」
「忙しい 日々の合間を ふと我に 帰らせくれる 梅の花たち」
「今年また 剪定の時期 逸したる いつになったら 思いつくのか」