shin-1さんの日記

○遅咲きの花にも味がある

 昨日は多少こもってはいたものの、気温の高い所では15度を超えて月上旬並みの温かさでした。先日広島県三次市川西地区で使った落伍独演会の小道具類を人間牧場へ運ぶため、午前中の寸暇を惜しんで軽四トラックで出かけました。毎年この頃になると、水仙の花ももう見納めといわんばかりに、花の咲き終わった花ガラが無残に風に晒されているのですが、今年は冬の寒さが異常だったせいでしょうか、ここにきて水仙の花が一ヶ月も遅れて満開となり、わが家の畑の畦道に沢山咲いていました。

 ここら辺は人里離れているし、道も狭いことから道行く人に見られることもなく短い花の季節を終るのでしょうが、せっかく苦労して咲いたというのに惜しい話だと思い、道端に車を止めて一人のんびり花を楽しみました。水仙の花の近くに鼻を寄せると、水仙独特の香りが何ともいえない香りを漂わせてくれるのです。

 今の世の中は花も食べ物も経済に結び付けようと早咲きにするし、早いと目だって一目や話題を奪うのですが、遅咲きだって十分味があると思うのです。どちらかというと遅咲きだった自分の人生と水仙の遅咲きを重ねながら、何処か似ていると思ったりしました。

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 閏住まで帰ると今度はご存知菜の花が、黄色い花をいっぱいいっぱい咲かせていました。先日の天地を揺るがすような大風で、一度は綺麗に咲いていた花が吹き飛んでしまい、地元の人を悲しませていましたが、その後の順調な天候に恵まれて花が回復し、今が見ごろと咲き誇っていました。

 3月になると菜の花ウォークや菜の花トロッコ列車も計画されているので、それまでは待ち遠しいけれども春一番の風が吹かないことを願っていますが、足繁く降るようになった春特有の恵みの雨も花散らしにならぬかと、少し気にしているところです。

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 かつて双海町は、花は踏みつけ花より団子の、花など似合わないと思われた無骨な漁師町でしたが、地道なまちづくりの努力が実って、水仙や菜の花が咲く美しい町へと見事に変身することができました。花にまつわる思い出話はきりがないほどあり、これこそまちづくりの物語なのです。花を愛する人たちも沢山増えて、明後日には海岸国道へ桜の木の植樹をする予定にしています。昨日の昼頃、私の仲間の今治に住む河上和夫さんが桜の苗木を届けてくれました。今回植える桜は60本で、前回下灘中学校跡地に植えた50本を加えると100本を超えるのです。桜の花を愛でれるのは3~4年先になるのでしょうが、遅咲きながら花の咲くまで満を持して待ちたいと思っています。


  「早咲きを 求めたがるが 遅咲きも 味があるよと 水仙咲いて」

  「菜の花の 一面黄色 春の色 ミツバチ飛んで 間もなく蝶ちょ」

  「まあ綺麗 一輪折し 人見つけ 採ったらダメと 注意促す」

  「たかが花 されど人々 思い込め 世話したお陰 春が来たよと」 

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