○大型タイプの中型バスで人間牧場へ
一昨日は幡社連といわれる高知県幡多地域の社会教育委員さんが15名、双海町へ視察にやって来ました。視察の目的は人間牧場と双海町社会教育関係者との交流なのですが、私が高知県四万十市中村の幡社連へ講演に出かけたよしみでの来訪となったのです。事務局をしている教育事務所の社会教育主事さんから電話で視察研修の申し込みがあった時、「人間牧場へ通じる道は狭いので、くれぐれも中型以下の小さいバスで来るように」と、前もって釘を刺していたのに、待ち合わせ場所である下灘コミュニティセンター前に現れたのは、大型タイプの中型で、はてさてあの狭い道を通るだろうかと心配しました。
本来なら私は軽四トラックで先導するのですが、席に少し余裕があったこともあったし、バスが通るか心配だったのでバスに乗せてもらって山道を進みました。道沿いには何ヶ所か道の上を潅水用のパイプが空中を通っていて、それらが屋根につかえはしないか心配しながら恐る恐る進みました。この時期周囲の雑草も茂っていないので、冷や冷やしながらどうにか通ることが出来ました。
市道にバスを止め、天気もよく多少年齢が高そうに見えるものの、歩いてもらうことにしました。人間牧場への道は急な坂道なので、時々歩くのが不自由な人もいるのでこれまた心配の種は尽きないのです。
研修時間は僅か1時間余りなので、急いで説明や見学をしないと昼食や交流プログラムに支障があっては大変と、急ぎ足で話をさせてもらいましたが、参加した皆さんは私の話に熱心に耳を傾けてくれました。また自著本夕日徒然草も何冊か買っていただき嬉しい限りでした。
この日は春霞というのでしょうか、自慢の遠望が効かず瀬戸内の島々は見えませんでしたが、日ごろ太平洋しか見ていない人たちにとって穏やかな春の凪いだオーシャンビューの海は、心癒されたようです。このところの陽気で咲き始めた梅林の梅の花がほのかに春を感じさせてくれました。
春の訪れとともに人間牧場へも連日沢山の人がやって来て、その度に私は狭い道を軽四トラックに乗って行ったり来たりしています。牧場近くに住む人たちは私の奇妙な行動に首をかしげています。「何でこんな僻地に人が来るのだろう」と・・・・。一昨日のように大型的中型観光バスなどを見るとそれはもう驚きの連続で、まるでお遍路さんのお寺参りのようだと表現する人もいるほどです。「人でも仕事でも愛する所に集まってくる」というのが私の持論ですが、当分視察者の受け入れは続きそうな雲行きです。
京も早朝3人の視察者が朝早く遠方からやって来ます。今日は10時30分から松山でコープえひめの理事会があって出かけなければならないので、私の予定に合わせてもらいました。これから出かけます。
「こんなとこ 何で来るのと 不思議がる 来る意味ありて 人は訪ねる」
「くれぐれも 小さなバスで 来て欲しい 言っていたのに ハラハラバスで」
「急な坂 上り下りする 息荒く 人間牧場 自然溶け込む」
「瀬戸内と 太平洋を 比較する 海は海でも 感触違う」