shin-1さんの日記

○春のひして(一日)西

 私たちが住む瀬戸内海沿岸は地中海気候と同じだといわれ、雪がたまに降っても積もることは殆どなく、比較的穏やかで住み易い地域だといわれています。四国山脈を背中にしているため台風銀座の九州・四国でも台風は左右や頭の上を取り越すので、自然災害も少ないのです。

 しかし同じ瀬戸内海でも伊予灘は外洋性が強く、玄界灘の風が関門海峡を通って周防灘に吹き込み、伊予灘で増幅する冬の季節風は格別強く、この風からみかんの木を守る防風垣が段々畑には植えられているのです。


 その強い季節風も立春や節分、それに伊予路に春を呼ぶという椿祭りが終わると、次第に弱くなって春へと向かうのですが、今年の冬の寒さは尋常ではなく、桶の水が凍るほどの寒さや、霊峰牛の峰山に積もった白い雪がいつまでも消えない厳しい冷え込みで、春はもう少し先のようだと実感するのです。

 それでも立春が過ぎて幾分か平常に気温が戻って、いよいよ春だと思っていた矢先の一昨日、四国沖を通過した低気圧の影響で西高東低の冬型の気圧配置が強まり、今まで経験したこともないような大風が吹き荒れました。

 天地を動かすような大風は風速20メートルを越えたのではないかと思われるほど強く、海の波はまるで太平洋の荒波のように容赦なく打ちつけ、白波は海岸国道へシャワーのように降り注ぐのです。私がいつも愛読している黒住のみっちゃんブログにもその模様が克明に紹介されていました。みっちゃんは所用でこの海岸線を通って大洲市八多喜まで往復したそうですが、その時の海の荒れ模様を下記の写真で紹介しいてました。車の中から撮影した下灘付近でしょうがとてもリアルな写真でした。

shin-1さんの日記

 しかし昔漁師をしていた親父が「春のひして(一日)西」と言っていたように、あれほど強い北西の季節風もたった一日でピタリと止んで、昨日は寒い一日ながら穏やかな日和となったのです。昔の人はよく言ったものだと感心しましたが、冬から春へと季節の変わり目なのか、早くも今日から雨や雪が降るそうです。宮崎と鹿児島の県境に位置する新燃岳では火山の爆発に伴う土石流が心配され、避難の準備をしているようです。

 私も昨日は午前中家の横の家庭菜園に耕運機を入れてジャガイモを植えるための中耕作業を行いました。椿さんも終わったのでそろそろジャガイモの植え付けをしなければなりません。男爵5キロ、メークイン3キロ、キタアカリ3キロを植える計画で種芋も確保しました。今週中には植えたいと思っています。

 

  「かんしゃくを 起こしたように 吹く風に 恐れおののき 親父炬燵で」

  「塩水の シャワーの中を 走ったと 友のブログに 写真掲載」

  「ひして(一日)西 親父の言葉 そのままに 明くる日ピタリ 風止み感心」

  「春近し 予感するよな 風が吹く 自然は凄い エネルギー持つ」

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