shin-1さんの日記

○チョコレートが届く

 2月14日を明日に控え、私の元に手紙を添えたチョコレートが何個か郵便で届きました。この歳になって女性からチョコレートが届くなんて、ありえないことだと思っていただだけに、義理チョコにせよちょっとだけ嬉しくなりました。役所に勤めていたころは職場の女性たちから義理チョコを何個か貰っていましたが、それらは甘いものより辛いものを好む年代だったため、チョコレートの殆どは自分の子どもや近所の子どもたちに差し上げていたのです。今も日常はチョコレートなど余り食べませんが、この時とばかりに封を切りチョコレートを食べてみました。口の中いっぱいに甘さが広がり、これが恋の味なのかと思わず思ったりしました。

 普通愛の告白は男性が女性にするものですが、この日ばかりは意中の男性に女性がチョコレートに思いを込めて告白できるとあって、世の女性たちはチョコレートを手づくりしたり、デパートで買い求めたりして胸を焦がしながら贈るのです。貰った男性はそれが本命なのか義理なのか見極めなければなりませんが、はてさて恋の行方は果たしてどうなるのでしょうか。

 一昨日所用で松山へ行った帰り、スーパーへ立ち寄りました。スーパーの入り口付近にはバレンタインデーを当て込んで、チョコレート売り場が出来ていました。節分に恵方巻寿司を売っていた場所はきれいに片付けられてチョコレート売る場に変身していて、商魂逞しい姿を垣間見ました。


 2月14日は270年ごろ、ローマで殉教したテルニーの主教聖バレンティヌスの記念日です。ローマの異教の祭りと結びついて女性が男性に愛を告白する日とされるようになり、日本ではチョコレートを贈る風習が定着したようです。正式にはセント・バレンタインデーと呼ばれていますが、義理チョコにせよ貰った私は相手にお返しをしなければならないのです。毎年妻に頼んで買ってきてもらい送り返していますが、これも中々大変なようです。

 若い頃暇つぶしのためにパチンコ屋に入り、大入りした玉を全部チョコレートに買えて持ち帰り、4人の子どもたちが大喜びしたことを思い出しました。そういえばパチンコにももう20年近くも行っていないようです。チョコレートを見てバレンタインデーよりパチンコ屋を思い出す私はやはり古い時代の人間のようです。


  「チョコレート 届いて宛名 見て思う 嬉し恥ずかし この歳なりて」

  「チョコレート 見て思い出す パチンコ屋 俺も古いな そんなことしか」

  「封を切り チョコを一粒 口の中 恋の味とは こういうものか」

  「プレゼント 幾つなっても 嬉しくて ニヤニヤするな 妻が忠告」

 

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