○動物の寿命
ある雑誌に東京工業大学本川達雄教授の「動物の寿命ーゾウの時間・ネズミの時間」という、興味ある話が紹介されていました。色々な動物の寿命を心周期(心臓が一回ドキッと打つ時間)で割ると、15億という数字が出てくるそうです。哺乳類の心臓は一生のうちに15億回打つらしく、その数字で逆算すると動物それぞれの寿命が算出されるのです。
・ハツカネズミ(心臓が1回打つのに0.1秒、15億回打つのに2~3年)
・インドゾウ(心臓が1回打つのに3秒、15億回打つのに70年)
さて私たち人間の心臓が15億回打つのに何年かかるかというと26.3年だそうです。「えっそんなに短いの?」と目を疑いました。だって昔ならいざ知らず現代日本人は、世界一の長寿といわれ男女とも平均寿命は80歳を超えているのです。
私たちの先祖をはるかに遡った縄文人の寿命は僅か31歳だったようです。15歳から16歳で子どもを作り、ある程度子育てをして次に世代にバトンタッチしていたようです。なぜ日本人の寿命が延びたのか、それは人間が人いう道具を手に入れ煮炊きや保温ができるようになったことに始まり、農耕や家畜によって安定した食料供給ができるようになったことや、水を確保して安全な都市環境の中で暮らせるようになったこと、医療技術が進歩したり入れ歯が開発されたことなどなど、延命条件が整ったためだと思うのです。
だとしたら私を含めた人間は、もうとうに寿命を通り越して何十年もおまけの人生を生きていることになるのです。「もっと長生きがしたい」、これは殆どの人間が持つ願望でしょうが、26.3年しか生きないはずの私が66歳まで生きているのですから、これからおまけの人生をどう生きるか、自分自身の生活設計をしっかりとして、気楽に楽しく、加えて次の世代のために役立って生きることが大事だと思うのです。
人間の寿命は心拍数で20億回÷1分当たりの心拍数50=75年、この計算通りだと私の余命は75年ー66歳(私の現在の年齢=9年、「うーん、こりゃあ大変だ」、うかうかできない。心のブレーキを緩めてやりたいと思っていることを早くしなければ死んでしまう。
そうだ、溜めたお金(そんなにはないが幾分かは)も有意義に使わねば。子どもたちのためにも何かしてやりたい。そんなことを考えながら今日の朝を迎えました。
「縄文人 僅か31年 生きただけ 俺は長生き し過ぎたのかも」
「あと9年 余命計算 成り立って ブレーキ緩め 急げや急げ」
「ゾウよりも 長生きしたい 心周期 少し延ばそう 息殺しみる・・・」
「今朝もまた 生きて起きれて 動き出す 不思議といえば 不思議なことよ」
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komatsuさん
コメントありがとうございました。
お元気で御活躍のご様子何よりに存じます。
縄文人の3割ほどは60歳を超えて生きていたとは初耳です。子どもの成長に目を細めれる間が一番幸せです。
子どもが大きくなると悩みも深くなりますから、心して育ててください。
またお会いしたいですね。
西国とは言いながら四国愛媛も今年は寒く、山には冠雪も盛られます。
人間牧場主 若松進一
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以前にお世話になりました、長野県井戸尻考古館の小松です。いつもブログを拝見しては、役立つことなどメモさせていただいています。
『ゾウの時間、ネズミの時間』は学生のころ興味を持って読みました。
骨をもとにした最近の研究からは、縄文人の3割ほどは、60過ぎまで生きていたのではないかという説も出てきています。
私の子(幼児)は私よりずいぶん早く脈を打ちます。一所懸命成長しているのです。
もっとも若松さんのように、濃密な生き方をされていれば、脈に関係なく私の何倍も生きたことになるかも知れませんね。
しっかり一日一日を生きたいと思いました。