○子どもと学校と地域
島根県雲南市吉田町学校支援促進研修会に講演を頼まれ出かけましたが、普通はレジメなど用意しない私がどういう風の吹きまわしか、レジメを代替パソコンを使いメール便で送っていたのです。そのことをすっかり忘れていて、研修会の事前打ち合わせの時担当の松島さんからその資料を手渡され、「しまった」と思いました。1日目の話と2日目の話の相手たる参加者が同じかどうか聞き忘れていたのです。参加者は別の人と聞いて少し安心しましたが、それでも教育委員会関係者は同じ話を2度も聞くのですから、多少変えなければ薄っぺらい軽薄な人間だと見破られてしまうため、少し方向転換をしてお話ししました。参加者用に印刷されたレジメには「1、変わる子どもと学校と地域」について問題点を列記していました。
○子どもを巡る問題
①子どもの数が少なくなった
②子どもの毎日が忙しくなった
③子ども自身の自立的組織がなくなった
④子どもの遊びが変わった
⑤子どもの周りの様々な環境が変わった
⑥子どもの食生活が変わった
⑦子どもの言葉が変わった
⑧子どもの真の友だちがいなくなった
⑨子どもの失敗経験が少なくなった
⑩子どもが大人的で利口になった
○学校を巡る問題
①親がうるさくなった
②児童生徒数が少なくなった
③週休二日になり時間的余裕がなくなった
④学校が統廃合されつつある
⑤学校の門が閉ざされるようになった
⑥指導要領がよく変化する
⑦教職員の資質が問われ始めた
⑧情報化が進んでいる
⑨学校が経営評価されるようになった
⑩PTAの存在が危なくなりつつある
○地域を巡る問題
①合併によってふるさとが広くなった
②学校が地域の中心にならなくなりつつある
③過疎化・高齢化・少子化・産業不振が続いている
④親の価値観が多様化した
⑤地域のコミュニティが崩れ始めている
⑥情報化が速い速度で進んでいる
⑦人々の暮らしが豊かになった
⑧学習意欲が少なくなった
⑨地域の歴史文化の担い手が少なくなった
⑩人間力・教育力・地域力が少なくなった
この30項目の分析説明だけでも優に2時間は欲しいテーマです。加えて2,ふるさと教育の必要性や、3,学校を核とした地域づくり、4,学校を核とした地域づくりの具体的事例(①学童クラブの事例、②子ども教室の事例、③21世紀えひめニューフロンティアグループ活動の事例、④翠小学校周辺のグリーンツーリズム活動事例、⑤人間牧場の活動事例)の説明に結局時間が足らなくなってしまいました。
「どんなこと 話そう思い 思いつつ あっという間に 二時間終る」
「学校を 巡る問題 多過ぎる がんじがらめな 子育て環境」
「慣れぬこと するもんじゃない レジメ沿い 話するのは どうも苦手だ」
「人様の 前で話すは 難しい いつまで経っても まだまだ未熟」