shin-1さんの日記

○初春水仙祭りに思う

 8日~9日に渡り、2日間にわたって行われた初春水仙祭りも、私のちょっとした怪我などの話題を添えて無事終りました。屋外イベントにとって天気ほど重要な意味を持っているものはありません。特に今年のように例年にない寒波の襲来が激しい冬の季節は、寒さに弱いお年寄りはまず来ないし、オーソドックスな花がテーマなので、例年より長い冬休み最中であっても、子どもたちには縁遠いようです。それでも正月休みがやっと明け、春を待ちわびる人も沢山いて、会場となったシーサイド公園イベント広場は久しぶりに活況を呈していました。

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 私が15年前に始めた水仙祭りは、どうしたらお客さんが来てくれるか、どうしたらお客さんが特産品センターの中へ入って品物を買ってくれるかが主要なテーマでした。ゆえにイベントホールを千本もの水仙を山取りしてきて青竹やハンギリなどで刈谷崎省吾ばりに私がディスプレーして、お客の体と視線を室内に呼び込んでいました。当時は鮮魚店もじゃこ天の店も今のような姿でなく、日曜市のお店もなかったのです。屋外のイベント広場には、東洋殖産からタダでいただいた植木鉢に一年中をかけて育てた水仙の鉢植えが、まるでお花畑のように白い木枠で囲われて並び、もうこれでもかと言わんばかり演出していました。

 イベントを30年以上にわたって手掛けてきた、いわばセミプロのような私ですが、水仙祭りも時代の流れの中で、変えてはならないものと変えなければならないものとを整理していく時期に来ているようにも思えるのです。その重要な役割を担っているのは、企画する段階での第三セクターと市役所の存在です。イベントには「何のために」「何を」といった5W1Hが必要ですが、主催する人が誰なのか、誰がシグナルを出しているのかが見えづらくなっているようです。例えば今回私の不注意で私がちょっとした怪我をしました。私だからよかったようなものの、もし不特定多数の参加者が事故に巻き込まれていたらどうだろうとも思いました。要はと責任の取り方も含めた危機管理能力があるかどうかが試されているのです。

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(UFOじゃこ天とは面白い)

 

このまま何の反省や見直しもしなかったら、このイベントはこれ以上の発展は望めないのです。客足が以前より減ったことも気になります。それをエミフルや高速道路無料化実験事業のせいにして諦めている人たちが第三セクターにも市役所にも蔓延しているようにも思えるのです。いつの時代もマイナス的要因はつきものです。それを打ち払う企画力は問題意識を持った危機感と学習からしか生まれないのです。

 新しい芽も幾つか感じられました。入口付近で米湊さんや松本さんたちが売っていた、B級グルメのようなUFOじゃこ天は、前日地元新聞で紹介されたこともあって、かなりの売れ行きだったようです。公共媒体のマスコミをタイムリーに使ったこの作戦は、かつて私が使った手法なのですが、デジタル時代になってもこうした情報発信手法は確かな手応えとして、今後も大いに活用してほしいと願っています。

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(愛媛新聞地方欄に載ったUFOじゃこ天)

  「幾つもの イベント仕掛け 思うこと 鍵は必ず 内にあるもの」

  「責任を 誰が取るのか 危機管理 試されました しっかり議論」

  「アイデアや 情報発信 撒き餌する お陰で売れた UFOじゃこ天」

  「水仙が 忘れ去られる オットット おばちゃんたちの 苦労大事に」 

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