○今年の目標は「湧潮流」
昨日と今日、たった一日しか変わらないのに、昨日は大晦日で今日は元日です。家族で紅白歌合戦を見ていましたが、ひいきの歌手が中々出ず、ついには大晦日の大掃除の疲れもあって風呂にゆっくり入り、紅白歌合戦の結果白組が勝った話は、午前零時になって布団に潜り込んできた妻から聞きました。寝入りばなだったので、それから目がさえてついうとうとしていましたが、今朝は正月でもあるし思い切って普通の日より20分も早い3時40分に起床して、書斎で机のパソコンに向かい思いつくまま、今年最初のブログを書き始めました。
今年の目標は馬路村からいただいたカレンダーの表紙に「上昇気流」と書いていたので、その4文字熟語に決めようかと思いましたが芸がないので、海の町双海町に住んでいるので、「湧潮流」と決めました。昨年金子みすヾの「大漁を、年末に清水塾頭の旧暦の話を覆いだしたこともこの3文字熟語を選んだ要因のようです。
「湧潮流」とは海洋用語で、特に漁業関係でよく使われます。海には月の引力の影響で、たえず潮の満ち引きによる潮の流れがあります。私たちは海岸線などの干満の差によってその動きを目視できるのです。
しかし潮の流れは微妙繊細で、周りの地形や天気、それに月齢によって様々な変化が生じるのです。「湧潮流」はこの流れが何かにぶつかった時海底深い海水がプランクトンを巻き上げながら一気に上に向かって流れます。そんな場所には魚が沢山集まり、漁師にとって格好の漁場となるのです。
最近はこのような場所を人工的に造ろうと、大きなコンクリートのケーソンを海底に沈めて「湧潮流」を発生させようという実験まで行われているようですが、投資効果はまだ結論が出ていないようです。
さて「湧潮流」を人間に置き換えて考えて見ましょう。潮の流れは時代の潮流と自分の心の有様を意味します。つまり時代の潮流を的確に捉える判断力と、自己実現の気力がなければいい流れに棹差すことができないのです。またいくら判断力と気力の流れがあっても、心の中にプランクトンになる知識力がなければ、行動力による智恵力は生まれないし、プランクトンに集まる魚を捕らえることはできないのです。思いつくだけでも「湧潮流」は様々な条件が必要で、それらが絡み合ってできる総合力のようなのです。
今朝パソコンで今年の目標である「湧潮流」の文字を書いてプリントアウトし、昨年の目標として張り出していた二宮尊徳翁の「積小為大」の上に掲げました。①時代の流れを読み「湧潮流という時流に乗る。②自らの心に「湧潮流」という流れを起こす。③「湧潮流」が心の底から巻き上げるプランクトンのような智恵の源を蓄える。④「湧潮流」に人を集める。⑤自ら漁師となって行動力で成果を得る。まあおおよそこの五つくらいを念頭にしっかりとこの一年をs語したい誓いを新たにしました。
「今年の 三文字熟語 『湧潮流』 海の町ゆえ 新たな視点」
「いい言葉 思いついたと 早速に プリントアウトし 壁に掲げる」
「『湧潮流』 おおよそ五つ 念頭に 今年生きよう 誓いも新た」
「馬路では 上昇気流 俺は俺 『湧潮流』で 向こうを張ろう」