○孫と段ボールアートに挑戦
昨日の夕方から吹き出した風は雨を伴って天地を揺るがすようでした。時々遠くで雷もなって、「ああこれが北国で言う雪お越しの雷か」と思ったりしました。午前中に裏山の杉の木が立ち枯れしてひっくり返りそうになっていたのを、親父と二人でコードを長く伸ばし、電動チェンソーで伐採する作業をしましたが、天気の変わらない間によくぞやったとホッとしているところです。
私と親父が着の伐採作業をしている間、泊まりに着ている孫たちは「子どもは風の子」とばかりにそこら辺を走り回り、二年生になっている孫朋樹はわが家の庭に作っている鉄棒にぶら下がり逆上がりの練習をしていました。2年前にはできていた逆上がりが少し太り気味になったせいか、尻が重くてこのところできていませんでしたが、昨日の挑戦でこつをつかんだのかやっと出来るようになったと大はしゃぎでした。
午後は「こんな寒い日はストーブでもつけて室内で過ごすのが一番」とばかりに、孫三人と段ボールアートに挑戦しました。年末ゆえお歳暮に貰った箱類が沢山あって、材料には事欠かず好きな段ボール箱をそれぞれが持ち寄り、リクエストに沿ってミニチュアの家を作り始めました。段ボールアートといっても小学校二年生の孫朋樹を除けば、三歳の孫二人はただ見ているだけなのですが、2時間ばかりかけてカッターとガムテープで3つの作品を作り上げました。その間孫たちはテレビを見たり、怪獣ごっこをしたり、まあ賑やかに過ごしていました。
3つの作品にマジックインクでペンティングするのは明日にして、とりあえず作業を終え、片付ける頃に突風が吹き始めました。部屋の散らかした段ボール類を片付けて、朋樹と二人で畑の隅にある焼却場へ持っていく頃には雷を伴った大粒の雨が降り出しました。
急いで家に入ると孫二人が大きな声で泣いているのです。何事かとなだめましたが、どうやら二人だけになったところで、雷鳴とともに一瞬電気が消えたようです。驚いた孫たちは恐れおののき怖くなって泣いたようでした。
雷の音で子どもが泣くのは、「地震・雷・火事・親父」といわれた昔と同じでしょうが、大粒の涙を出して泣き叫ぶ孫たちの姿を見て、失礼ながらいい光景だと思い、二人の孫を抱きしめてやりました。
孫たちはみかんが大好きで、この日のために買っておいたお菓子とともに食べながら、ゲームをしたりして過ごしましたが余程怖かったのか、「今晩は誰と寝る」と聞けば「おばあちゃん」、「今晩は誰と風呂に入る」と聞けば「おばあちゃん」、「誰が好き」と聞けば「おばあちゃん」で、おじいちゃんたる私の株は下がる一方です。昨日の夕食はたこ焼きパーティーでした。三歳になった孫二人は「お刺身」が大好きで、愛南町の加幡さんからお歳暮に貰ったでっかいカンパチを料理して食べさせました。納得の夕食でした。
二泊三日のわが家での過ごす冬休みも今日でお終いで、午後にはそれぞれ迎えが来てお帰りになります。ホッとすると同時に少し寂しい感じもしますが、大晦日には再び長男夫婦家族が最後の帰省で帰ってくる予定で、賑やかな年末年始は当分続くようですが、仕事は年末年始で休みでも、身の回りの世話が忙しい妻の気苦労は当分続くことでしょう。
私は大仕事として残っている家の外の窓拭き作業は、どうやらこの大風と寒波を理由に越年しそうな雲行きのようです。
「ゴロゴロと 鳴る雷の 音聞いて 孫は大泣き なだめに躍起」
「ストーブの 前に陣取り 段ボール アート挑戦 見事出来栄え」
「夏異常 冬も異常な この一年 わが家平穏 続いて欲しい」
「孫たちと 過ごす時間の 有難さ たまに来るから 感動するかも」