○「サンタが空から降りてくる」と餅つき手臼
「若松さん今日はお暇?、カレーができたので食べに来ませんか」と、お昼ころシーサイド公園のじゃこ天のお店から電話が入りました。妻も留守でそろそろ昼ご飯でもと思っていた矢先だったので、お昼ご飯の先にある魂胆は分かっていましたが、まあいいかと行くことにしました。
昨日は「サンタが空から降りて来る」というクリスマス恒例のイベントが予定されていたためと、天気が良いため沢山の人で賑わっていました。じゃこ天のお店の横になる加工場では、賄い食として造ったカレーを既に何人かの従業員の女性が食べていました。私も請われるままにその輪の中に入りカレーをいただきました。
野菜具沢山のカレーも白いご飯も味は一流で、立ち食いするのが勿体ないくらいの美味しさでした。カレーを食べながらいつもの通り、午後1時から予定されている「ダイガラ餅つき」の打ち合わせをしました。見れば書こう場の隅では既にボイラーの蒸気が五段蒸籠の上まで吹き上がり、外の広場にはダイガラも用意されて準備はすっかり万端のようでした。ダイガラ餅つきのため市役所支所の職員が沢山集まっていて、お馴染みの松本さんや米湊さん、大森さんも店頭で、愛媛大学農学部の学生さんと共に新商品の「UFじゃこ天」を実演販売していました。この「UFOじゃこ天」は先日松山のイベントで好評を博したと松本さんから聞いていたもののようでした。
やがて午後1時になると場内放送がされて、「ダイガラ餅つき」はスタートしました。サンタが空から降りて来る」というイベントに参加するために早めにやって来た親子連れが周囲を取り囲み珍しそうに見つめる中、大森さんが足踏み、松本さんが小づき、私が手臼を担当することになりました。私は少しでもイベントを盛り上げようと、観光協会の法被を着て作業を始めました。私と松本さんは4、5日前にも人間牧場で、8臼もの餅つきをやっていて、まだ腕や腰にその後遺症とも思える疲労感が残っていましたが、それでも一生懸命作業をしました。餅は白餅、粟、タカキビ、ヨモギ2の合計5臼です。
子どもも参加するイベントなので、手臼は余計時間がかかり、手も熱くなりましたし腰にも負担がかかりましたが、ギャラリーの音頭も加わって約一時間ほどで持ちつきイベントは終了しました。私は妻と約束し、催促の携帯電話のバイブレーションがズボンのポケットでなるのを無視していたので、片づけをみなさんに頼み、お餅をいただいて早々に引き上げました。
帰りにパラグライダいに乗るためやって来ていた松上先生に久しぶりに出会って声を掛け、恋人岬から人工砂浜まで長い行列ができているのを見残し、後ろ髪引く思いでシーサイド公園を後にしました。
「餅つきの 手臼頼まれ ノコノコトと お礼にカレー 美味しくいただく」
「楽しいね 仲間と餅つき ボランティア 腰に負担が やはり歳だね」
「餅つきが どういう訳か イベントを 盛り上げてくれ 掛け声響く」
「ダイガラで 餅をつくのは 珍しく いつの間にやら 人だかりして」