○昼と夜を間違えるほどの深い眠り
昨日の夕方、沢山出来た家庭菜園の野菜を漁協女性部の皆さんにお裾分けしてあげようと思い、大根を30本余り引き抜き、外の洗い場で綺麗に水洗いをしました。野菜は新鮮さや無農薬の安全性が好まれるので、泥つきも考えましたが、漁協女性部の方々は朝早くから夕方まで実演販売の店で働いているため、手間を省いてあげようと思ったのです。いでにカブやチンゲンサイも加えて二つのキャリーに一杯入れてシーサイド公園まで軽四トラックで運びました。シーサイド公園には野外の販売所があって野菜や果物などを売っているので、少々気が引けましたが車を出来るだけ遠い場所に駐車して運び込みました。
女性部のおばちゃんたちは時ならぬ野菜のプレゼントに大層喜んで、お礼に煮干と鯛めし、加えて熱々のたこ焼きまでいただきました。そんなつもりで差し上げたのではありませんが、甘んじていただき自宅に帰ると、昨日は土曜日で少し早い時間ながら妻が仕事から帰って来ました。二人でコタツに入り熱々のたこ焼きを半分ずつお茶を飲みながら食べました。
やがて私は背もたれ椅子に座ってテレビを見ながらついうとうとしてしまいました。「お父さんご飯ですよ」という妻の言葉にハッとして目が覚めました。外は真っ暗で時計は午後6時30分を回っていました。とっさに朝と夜を勘違いしてしまいました。
私はコタツで座ったまま1時間30分も深い眠りについていたのです。妻の話によると午後6時に一度は起こしたそうなのですが、反応もなく寝ていたので、「疲れているのだろう」とそっと寝かせてくれていたのです。午前6時半と感違いした私は自分が普段着でいることに気付いたり、寝過ぎて今朝人に会う約束の時間が近づいていることを思い出して、「しまった寝過ぎてしまった」と多少パニックにおちいりました。妻が「お父さん何をそんなに慌てているの?、夢でも見たんじゃあない」と大笑いされました。そこで初めて転寝と夕方であることに気付いたというお粗末さでした。
妻の言うようにこの一週間は、激務といわれるほど働きました。体力を使う仕事ではありませんでしたが遠方岡山に一泊二日の講演に出かけ、加えて大学の連続4日間に渡る集中講義、そして日帰りの高知での講演と、気力や知力を使っていて、精神的に疲れているようでした。
昨日はそんな仕事から久しぶりに解放され、山に竹を切りに出かけたり、野菜を洗ったりと、リラックスしてリフレッシュしながら体力を多少使ったための深い眠りでした。
振り返れば年に何回かこのようなことがあります。また一日中死んだように眠ることもあったりします。疲れの蓄積は禁物です。もう相応の歳ですから、疲れを溜めないようもっとゆっくり生きて行きたいと深く反省しました。
「つい昼寝 昼夜間違い パニックに 疲れているな 深く反省」
「体力は さておき知力 使ったと 納得しつつ 点滅感じ」
「もう若く ないと妻言う その通り 俺は若松 笑い飛ばして」
「大根や カブ菜に加え チンゲンサイ お裾分けする 師走の夕べ」