○私の作品が欠席句第一位なんて・・・
数日前、松山五行歌会を主宰している見山あつこさんから、今ではすっかり定期便となった歌会の模様を知らせる封書が届きました。私はまだ一度も歌会に出席していないので、歌会の模様はこの便りでしか知ることはできませんが、出席句はいずれも毎回「なるほど」と感心するものばかりで、特に毎回上位にランクされている見山あつこさんの作品には事の他感心するのです。
今月の出席句一位はやはり見山あつこさんの句でした。
どんぐりが皆
幼ななじみの顔に見え
ひろっても
まだ
ひろい足りない気分
選評に「☆どんぐりが幼馴染の顔に見えるという発想が絶妙、「そうそう」と思うと同時に、胸にジーンときたとのこと。どんぐりはまた故郷の思い出にも重なり、出来ればずっとどんぐりを拾っていたかった作者です。」と書かれているのを見て頷きました。
さて私の句ですが相変わらず欠席句の部です。
若いころかんしゃく起こし
物投げる
夫婦喧嘩をしたけれど
今はかんしゃく語尾「く」取り
かんしゃ感謝の日々暮らす
選評に「☆四行目の『かんしゃく語尾』に対して、説明ぽいので省略したらいいという意見と、『く』を取ると『かんしゃ』に変わるという発見を強く打ち出すには必要だいう二つの意見が出たりしましたが、いずれにしても、『く』の有無で、若いころと今の夫婦関係を表現したのは面白いですね。」と書かれていました。
いやあ実に嬉しい選評でした。
ちなみに「若松進一」の後ろに朱色で(一位)と書かれていたのには驚きビックリでした。ちなみに4月から投稿投句を始めて一意になったのは今回が始めての快挙なのです。人は褒められると嬉しいものです。これを機にもっといい句を作ろうと思いましたが、残念ながら忙しさにかまけて今月も、締め切り間際になったというのに、作品が出来ていない有様です。深山さんの顔が頭にちらつき始めました。どうしよう。
「えっ俺の 投句が一位 驚いた 下手な五行歌 数打ちゃ当たる」
「ドングリの 秀句読みつつ 比較する まだまだ修行 足らぬ反省」
「気張るほど 出来ぬ五行歌 ない知恵を 絞ってみても 出るはずもなし」
「おいお前 素直喜べ 第一位 選評読んで 納得しつつ」