shin-1さんの日記

○日曜日の一日はデパートで

 人間牧場の道具類やパソコンのインク類など以外は、自分が着る物も食べるものも殆ど妻任せの私ですから、何かを買うためにお店に入ることは殆どない私です。ましてや道の駅の経営に携わっていた現職時代のような市場調査もないので、道の駅や直売所などでも財布からお金が出ることは殆どないのです。最近は孫たちにせがまれてドライブスルーでマックのハンバーガーハッピーセットをたまに買いますが、それも400円程度の出費なのです。

 最近は知らない間に買い物事情も随分変わって、娘や息子などはインターネットで買い物したり、カードで決済をしているようですが、私は金融広報アドバイザーをしている身なのに、カードを使って買い物をしたりカードでお金を引き出したり巣タコとは一度もない現金決済主義な、時代遅れとでも烙印を押されるような人間なのです。

 それでもたまに妻に連れられて買い物につき合わされます。一緒に買い物に行けば、「そんなもの止めとけ」とかいちいち口うるさいので、買い物は荷物持ちくらいな感じです。昨日は妻が習っているお花の先生の華道の展示会が高島屋であって、マンションへ送る孫を伴って出かけました。さすが三越と共に県内第一のデパートとあって、店内は洗練された展示内容で、松前町にオープンしているエミフルのような品揃えとは違った高級感が漂い、客層の顔々もどこか違って見えました。

 7階のお花の展示会場付近に玩具売り場があって、孫たちは知っているのか目敏くその場所を見つけ、約束どおり「買い物は1つ」を守るべく品定めをし始めました。私は展示会場へ入りましたが、お鼻の展示会場には沢山の女性がさりげなく着飾ってお花を見学していました。お目当ての花を見つけて見ていると、「若松さんですか」と先生の先生に声を掛けられました。他にも会釈や声を掛けてくれる顔見知りの方が何人もいて、普段着に毛が生えた程度の身なりで出かけたことを多少悔やみました。

 やがて買い物を終えた孫たちが妻に連れられてやって来ました。一緒に見学した後食堂街で昼食し、デパ地下の食料品売り場で、妻は次男に頼まれた食料品を買いました。私は孫と一緒にくるくる回る駄菓子の中から好きなお菓子を選んで重さで買えるコーナーで品定めをしました。まるで夢のようなお菓子の中から何個か取り出し籠に入れて、妻から貰った小遣いで買い物を済ませました。

 立体駐車場を出る頃には、いつの間にか外は雨脚が強くなって、カーラジオをから流れるCDの歌を孫と一緒に口ずさみながらマンションへ孫たちを送り、チャイルドシートを娘の車に戻し帰宅の途につきました。

 毎日のように人混みの中へ行く私ですが、デパートのような人混みや都会の人混みは疲れます。それだけ私が歳をとったというこ証拠でしょうが、時間が止まったような田舎の日々の暮らしとのギャップはかなり大きいようで、それはそれとして小さなカルチャーショックなので、これからも折に触れて意識的に出かけようと思いました。自宅の居間に座り、夫婦ともども「フーッ」と安らぎの声を出しました。「わが家が一番」です。


  「久々に デパート訪ね キョロキョロと 買うでもなしの 半日過ごす」

  「何となく 金持ちみたい 人の顔 孫はさっさと じいちゃん早く」

  「ため息を ふっと一息 居間でつく やはり落ち着く わが家一番」

  「食料を ついでと言って 届けたる 妻の気配り 次男喜ぶ」 



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