shin-1さんの日記

○人間牧場の芋掘り体験②

 子どもたちが到着するのを待って宮栄館長さんと中嶋さんが芋畑へ入り、長く伸びた芋つるを鎌で切り取り、黒いマルチ用のビニールシートを剥がして行きました。人間牧場の土はサツマイモの栽培に適した赤土なので、つるやシートを剥がした姿はまるで禿山のようでした。子どもたちはまず回りに張り巡らしたイノシシ除けの網と網にぶら下げた空き缶を取り除き、またこの1ヶ月間お世話になった子ども風の案山子二体を感謝しながら片付けました。鉄の杭を抜いたあと簡単な説明を受けた子どもたちは畑に入り、軍手をはめて手スコップを持ち、思い思いにサツマイモを掘りました。

 心配されていたイノシシやハクビシン、野ウサギの被害も思ったほどでもなく、人間牧場の芋畑は芋を掘り当てる度に、子どもたちの賑やかな歓声が抜けるような秋空にこだましていました。

 
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(サツマイモを掘る子どもたち)

 サツマイモを掘り終わると、自分が掘った自慢のサツマイモを持って畑で記念撮影をしました。秋の日差しは猛暑の夏を忘れさせるように、随分山の端で遮られるようになり、ロケ風呂の日差しが写真の左隅に長く延びていました。

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(自慢のサツマイモを持って記念撮影しました)

 ボランティアスタッフの皆さんは芋掘りには参加せず別行動で朝から料理作りに励みました。スィーツの好きな子どもたちのために、サツマイモをトッピングした蒸かし饅頭、サツマイモとヨモギをつき込んだ餅つき、サツマイモの天ぷらがメインです。昼前でお腹の空いた子どもたちはかまど小屋周辺をうろちょろして、つまみ食いでお腹を満たしていました。

 餅つきは希望者が多く一人5回という回転で杵で餅つき体験をしてもらいましたが、見た目より意外としんどい

持ちつきにフーフー言いながら挑戦していました。私と松本さんは三臼とも仕上げを行い、つき上がった餅はウッドデッキに運ばれて、子どもたちも餡子を入れてもらって、自分で丸めた餅をほおばっていました。

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(私は手馴れた手つきで臼取りし、宮栄さんが小突き、松本さんが本突きしました)


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(ウッドデッキで餅を丸める子どもたち)

 私は昨日、農作業をした子どもたちのためにロケーション風呂を沸かしてやりました。本当は風呂に入らせたかったのですが、大人を含めると50人もの参加者なので、全員足湯にとどめました。一回10人程度の子どもたちが靴下を脱ぎ、ズボンを脛まで捲って風呂がまの回りに陣取って足湯をするのです。「進ちゃん気持ちいい~」とか、「いつまでも出たくな~い」とか、「まるで天国へ行ったみたい」、「昔が懐かしいね」などと、大変喜んでくれました。ロケ風呂は先日友人で年輪塾生の浜田さんと二人で折角綺麗に大掃除した所なのに、土足でかなり汚れてしまいました。まあ使えば汚れるのだからと目をつぶり、子どもたちが入れ替わり立ち代り足ゆする姿を見て満足しました。それにしても「天国に行ったみたい」とは大袈裟です。「おいおいあんたは天国へ行ったことがあるのか」ととか「昔が懐かしいって昔はいつ頃?」なんて掛言葉で大笑いしました。

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(ロケ風呂で足湯を楽しむ子どもたち、「天国へ言った見たいとは大仰な)

 私はこの日のために人間牧場で採蜜した蜂蜜を子どもたちに食べさせてやろうと、瓶詰めを4個持参しました。しかし朝から芋を蒸かしたり、風呂を沸かしたり、餅つきをしたりとめまぐるしい忙しさの余りに、すっかり忘れてしまったのです。仕方がないのでまた地祇の機会にしようと思っています。

 ウッドデッキに全員整列して記念写真を撮りました。この写真は私のブログの写真としてアップする予定です。

 子どもたちは今年も沢山の思い出を作って手を振りながら人間牧場を下山して行きました。私は全員去った人間牧場でかまどの火の始末をしたり、風呂の湯を抜いたり、トイレの掃除をして山を下りました。

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(記念撮影)


  「芋を掘る 土の中から ニョッキリと 子ども歓声 汗が光りて」

  「蒸かし芋 子どもの頃の 思い出が 頭かすめる 湯気の向うに」

  「芋餅や 芋の天ぷら 美味しいと 子ども満面 笑みを浮かべて」

  「はいポーズ ウッドデッキに 揃う顔 今年の秋も 次第深まり」

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