○五行歌と笑売啖呵の狭間で
2005年9月8日(私のブログ記念日)にブログを書き始めて、もうかれこれ5年があっという間に過ぎました。パソコンとは偉いもので、私のブログのTHEME LISTには、その間書いた記事の数までカウントされていて、昨日までに「人間牧場」というタイトルで書いた記事数は、何と3471本もの膨大な数になるようです。しかもパソコンが偉いのはその記事をカレンダーをクリックすると瞬時に呼び出して読めるのですから、これはもう神業としか言いようがないのです。
そのコラムの書いた記事の末尾に「笑売啖呵」と称して、思いつくまま4首の偽短歌を即興で書くようになったのは、ブログを始めて何ヶ月か後でした。俳句王国愛媛に生きる人間として、短文である俳句や短歌、川柳なら簡単に出来ると思ったし、川柳だと5・7・5で知能浅はかな私には舌足らずになる可能性があるので、7・7を加えて短歌風にして、思わず微笑んだり、なるほどと相槌を打つような言葉遊びをしようと、「笑売啖呵」なるものを考えついたのです。
ブログを始めて2ヵ月後の2005年11月9日に1首作りました。最初は1首~2首程度でしたが、そのうち「笑売啖呵」なる戯言を発想し、そのうち4首が定着して今に至っているのです。その間愛媛新聞の「自悠くらぶ」の原稿執筆が毎週2年余り続いたり、えひめ地域政策研究センターの「舞たうん」に「shin-1さんの日記}が連載されたり(この記事にも笑売啖呵を4首掲載)しつつも、「塵も積もれば山となる」如く、毎日毎日積み重ねているのです。
そして今年の4月から、友人で先輩である玉井恭介さんから誘われるまま五行歌の会に入会し、句会にも出席せぬわがままでずぼらな会員として、パソコン投句を繰り返しているのです。
昨日の朝方、正式には午前0時を少し回った頃、投句の締め切りが7日であったことと見山あつこさんの顔を思い出し、夜も明けぬので間に合うかも知れないとスケベ心が顔を出し、即興駄作を一句つくり、さも考え抜いたような顔をしてメールで見山さんに送ってしまいました。
先月の句会の選評が見山さんからお便りを添えて送られてきています。これが私の9月の駄作です。
値上がりを見越してタバコ
まとめ買い
これがなくなりゃ辞めようと
心に誓うも
煙と消える
若松進一
選評には 「☆喫煙者の気持ちがわかりやすくまとめられています。タバコだけに誓いは煙と消える・・・・という掛け言葉が見事だといういう感想がありました」と記されていました。私のような駄作にもこうして目を通しレポートしていただくことを嬉しく思いながら、今月も相変わらず駄作を一首送りました。
一ヶ月に一度のパソコンでの投句なのに、一ヶ月が直ぐにやって来るような気がします。忙しく充実した日々を過ごしているからなのか、追いまくられて日々を過ごしているからなのかは、微妙なようです。
「締切日 深夜になって 思い出す 駄作即興 メール便にて」
「選評を 添えて手元に 戻り来る 人の五行歌 頷きながら」
「月一が あっという間に やって来る 充実日々か 追われる日々か」
「五行歌を 作って俺も 風流人 偽者メッキ 剥がれて錆が」