shin-1さんの日記

○人はどの程度覚えているのか

 二日前の10月6日、年金受給者協会八幡浜支部の招きで八幡浜市民会館に行きました。私の記憶が正しければこの会合には過去2回招かれていて、一昨年も行っているのです。いくら何でも近過ぎると思いお断りをしたのですが、40周年ということもあって懇願されてしまいました。

 私が参加者の顔をいちいち覚えることは無理ですが、3回も行くと役員の中には馴染みの顔も出来て、「若松さんの久しぶりですがお元気でしたか」と声を掛けてくれる人もいるのです。はてさて私の話を毎年参加する人たちはどんな気持ちで聞き、どれ程覚えているのだろうと気になりながらお話をしました。役員さんが言うように、「今朝食べたものを忘れるくらいの年齢の人たちばかりですから大丈夫」と言って大笑いをしましたが、余り同じような話も出来まいと少し趣を変えて話しました。

若松進一ブログ

 講演は大盛況で、私のまねにお話した年金機構の方のお話が多少間延びをしたこともあって、窮屈な時間帯ではありましたが、皆さん熱心に話を聞いてくれました。講演終了後玄関先の駐車場へ向かっていると、3人ばかり女性が私を追いかけて来ました。「あなたの話はいつ聞いても楽しくてためになる」、「先日松山の県民文化会館で老人クラブ連合会50周年の時に聞いた話とは中身が全然違って凄いですね」、「2年前よりバージョンアップしていましたね」などと、私が喜ぶような褒め殺しの言葉を連発してくれました。3人は私の名刺をせがみ、その中の一人は持っていた八幡浜特産のじゃこ天(15枚)を「食べて下さい」と、縁もゆかりもないのに差し出すのです。名刺を差し上げた、そしてじゃこ天をいただいた方から早速昨日素敵なハガキが届き、嬉しさ百倍です。そのハガキの中に、私が講演で話した「ニコニコ・ピンピン・コロリンシャン」と、「氷の実験」の話が記憶されて書かれていました。

若松進一ブログ

 一昨日の昨日ですから覚えていても不思議ではありません。しかしそのハガキの中に、今回は話さなかった「菊の実験」の話や、「世界地図の真ん中に日本がない世界地図」の話が記されているのには驚きました。ハガキをくれたこの女性は完全に3年前の講演内容を記憶していたのです。

 私は思わず顔が熱くなるのを覚えました。確かに年金を貰う年齢の方々は私と同じように、「今朝何を食べたか」「去年どんなことがあったか」などをいちいち覚えているものではありません。でも一度聞いたことは潜在能力として記憶の片隅に残っているのです。人様の前で何気なくその場の雰囲気で話すアドリブな私ですが、これからは少し勉強して、新しいジャンルも開発せねばなるまいと、自分自身に進化のノルマを課しました。

 もうそろそろセミリタイアから、本物のリタイアに移行しなければならない年齢になってきました。オファーの数もそんなに多くはないだろうと思いますが、それでも既に来年のオファーが何件か舞い込んでり、これからもしっかりと学ばなければならないと思いました。


  「じゃこ天を 『お食べなさい』と いただいて 恐縮しつつ 会場後に」

  「三年も 前の話を 覚えてる うかうか出来ぬ 進化をせねば」

  「今朝メール 三年前の ブログ読み 間違い指摘 直ぐに訂正」

  「集まりし 人は年金 いただいて まるで国家の 公務員みたい」


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