○孫の秋祭り
先日娘から、「10月5日午前中の、お父さんの日程表を見て」と妻に電話が入ったようです。妻は私の木になるカバンに入れている大判の2010Writing Calendarを取り出し、「午前中は空いている」と連絡したそうです。その夜娘から私に電話が入りました。「10月5日は孫尚樹が通う愛媛幼稚園の主腰を担ぐ日なの。私は仕事を休めないので、写真を撮りに行って欲しい」と懇願されました。長男智樹の時は運動会や学芸会など子とある度に両親が休んで出席していたのに、次男となるとこうも変わるのかと思いつつ、孫可愛さに安受け合いしてしまいました。11時からというので少し早めの10時30分に到着し、近くの有料駐車場に車を止めて、2番町の繁華街の中にある幼稚園内に入りました。先生たちも孫朋樹を頻繁に迎えに行った経験があるので、私の顔を覚えてくれていて、不審者と間違われませんでした。
先生の話によると神輿は歩行者天国の大街道へ繰り出すのですが、孫尚樹の「ことり組」は最年少組なので園外には出ず、園内でみこしを担ぐのだそうです。少しがっかりしましたが、ことり組の部屋の外に行くと、園児たちは一斉に私の方を見てくれました。窓越しに孫の姿を発見し手を振ると、嬉しくも恥ずかしそうに笑顔で手を振ってくれました。
やがて11時になり、子どもたちが元気に外へ出てきました。勿論孫尚樹も一番乗りで私の所へ走ってやってきて私とハイタッチしました。いつの間にか両親やおじいちゃんやおばあちゃんが孫の姿を一目見ようとカメラ片手に沢山集まって、一辺で賑やかになりました。
目の中に入れても痛くないような神輿に園児たちがまるでアリのように群がり、先生の笛の音に合わせて「ワッショイ、ワッショイ」と担いでそこら辺を一周しました。
園内には昔懐かしい「神輿音頭」の音楽が流され、子どもたちも豆絞りの鉢巻をしてもらい、秋祭りの何であるかも分からぬまま、僅か10分ほどのイベントは終わりました。孫は私の所へ駆け寄り最後のハイタッチを力強く2回して、先生とともに部屋の中へ消えて行きました。
他の園児たちは親やおじいちゃん、おばあちゃんを引きつれ、大街道へ繰り出して行きましたが、私は駐車場まで戻り岐路に着きました。
仕事から帰った娘に電話して、孫尚樹の神輿担ぎの様子を報告してやりました。孫は疲れたのか遅いお昼寝の最中とかで、兄の孫朋樹が電話に出て、近々連休に遊びに来る予定や秋の虫などについて話をしました。
「鉢巻を 締めて祭りの 神輿担く 孫の姿を 写真に撮りて」
「親仕事 爺が代役 園に行く 私見つけて ハイタッチする」
「長男の 時はときめく 親たちも 次男二の次 こうも変わるか」
「注連縄が 張られ幟も 風に揺れ 松山祭りの 街中歩く」