shin-1さんの日記

○今年の採蜜終息宣言

 今年は春から秋にかけて、他愛のないことながら、自然を相手にする社会に関わりつつあることもあって、気象的にハラハラ・ドキドキの半年を過ごしました。その中心は何といっても野菜とミツバチです。野菜は蒔いた種の殆どを山バトに食べられたり、晩夏の異常高温と降雨不足で冬野菜の作付けが大幅に遅れたり、気象条件ではないにしてもイノシシに人間牧場芋畑のサツマイモが被害にあったり、眉をしかめるような日々でした。これも自然がくれた不自然として受け入れ、来年こそは天変地変のない一年であって欲しいと祈るのです。


若松進一ブログ

 さて昨日は、ミツバチ養蜂の師匠である野村町山奥組の井上さんが、わが家の裏に今年初めて設置したミツバチの巣箱確認に来てくれました。養蜂などと言えるほどではありませんが、それでも今年は人間牧場に4個、家の裏に2個巣箱を設置して5個の巣箱に入居したのですから入居率8割は大した実績です。7月30日にはその中の3つの巣箱で採蜜作業を行い、既に3升あまりの成果を挙げているのです。私的には裏山に設置している巣箱の巣がかなり成長しているようなので、この巣から1升採蜜できれば、昨年の実績である4升を抜くかも知れない淡い期待を抱いていたのです。

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 昨日は午前中人間牧場へお客さんが来ることもあって、午後2時に自宅へ来ていただくようメールで打ち合わせをしていましたが、聞けば井上さんはわが家へ来るのは初めてだそうで、カーナビを頼りにやって来ました。山里で取れた栗の実とモチムギ、それに山間米を手土産にいただきましたが、いつものことながら恐縮してしまいました。

 井上さんは早速家の裏山に上がり、設置している巣箱の重石を取って持ち上げて重さを確認していました。巣箱の下まで蜂の巣は成長しているものの、思ったほど重さが確認されず、下板を抜いて掃除をした段階で、来年までお預けという結論に達しました。仮にこの巣箱から巣を外して採蜜すると、蜂たちは行き場を失い来年の種蜂になることが出来ない確率が高いのです。この巣が巣虫にやられたり群れが逃げたりというリスクはあるものの、より安全な方法は見守る方法以外ないようです。

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 この決断によって今年の採蜜実績は昨年を下回る3升3合と確定しました。異常気象や私の養蜂技術の程度から見れば上出来な結果なので、井上さんに迷惑をかけたり、蜂に何度か刺されたりしましたが、分からないことも学習してそれなりに技術も向上した年でした。

 井上さんは私のためにキンリョウヘンという日本ランを一鉢プレゼントしてくれました。養蜂にとって蜂を呼び寄せる道具のような貴重なものなので、大切に育てて行きたいと思っています。ミツバチの師匠と仰ぐ井上さん、今年もご指導や物心両面のご支援ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。


  「師匠来る 巣箱持ち上げ 来年に 楽しみ取って おこう結論」

  「鉢は八 三升三合 散々(さんさん)と 語呂を合わせて 刺し傷思う」

  「蜂飼いて 二年の月日 流れたり 自然見つめる 機会になりて」

  「蜂たちが 集め集めた 蜂蜜を 私横取り 勝手なものよ」

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