〇草刈・防腐剤塗り・そして入浴
久しぶりに春の上天気に恵まれたので、人間牧場の草刈に出かけました。「えっ、3月だというのにちょっと早いのでは?」と思われがちですが、今年は桜の開花が早かった分草の伸びも例年になく早いようで、人間牧場に通じる私道入り口では、道の両側の草が競ってきて道が狭くなったような感じがしていました。
10年以上使っている私と同じ古びた草刈機を倉庫から引っ張り出して給油し、いざかけようと紐を引っ張るのですが、冬の間休眠していたため中々かかりません。そのうち紐が切れてしまい暗雲が立ち込めました。機械類に弱い人なら農機具屋さんのお世話になるとkろでしょうが、道具箱を引っ張り出して分解し、自動巻取り紐を少し短くして修理を終えました。給油ポンプを押して紐を引っ張るとエンジンが勢い良く始動し、さあ草刈の始まりです。まずウッドデッキの周辺から始め、私道へと順次草刈の領域を広げて行きました。
混合湯が半分になったところで休憩し、冷蔵庫から取り出したお茶を飲みました。働いて汗をかき、飲むお茶は美味しくて、まるで砂漠でオアシスに出会ったような気分でした。草の上に腰を下ろし休憩しながら海を見ていて、ふと「そうだ、天気がいいのでウッドデッキの防腐剤を塗ろう」と思い立ちました。「ひょっとしたら土曜日なので長男が休みかも知れない」と持ち合わせた携帯電話で連絡すると運よく長男息子はOKです。防腐剤の缶の残量が半分程度なのでホームセンターに立ち寄り飼ってくるよう頼み、松山の自宅から防腐剤を買ってくる息子を待ちながら、再び草刈機を動かしました。
1時間ほどしたら息子は乗用車でやって来ました。早速草刈を中断して二人で防腐剤を塗り始めました。春の好天といっても吹き抜ける風はまだ冷たく、日脚もまだ短くて日向の部分はまだ少しでしたが、二人がそれぞれの場所から刷毛で塗って行きました。途中で昼のミュージックサイレンが鳴りましたが、弁当を持ってくなかったため、無視して1時間余り塗り続けた結果、思い通り防腐剤を塗ることが出来たのです。
息子は風呂好きで、防腐剤を塗りながらロケーション風呂の風呂を沸かしていました。作業が一段落したところで息子が先に入浴しました。「お父さんも風呂に入ったらと勧めれれたので、久しぶりに私も風呂を楽しみました。眼下に広がる春の海や空、そして漁港を眺めながらの入浴は、遠く近くでウグイスの声も聞こえ最高でした。下の上の写真は自動シャッターで自分が、下の下の写真はモザイクをかけなければいないのかも知れませんが、息子が撮ってくれた私の入浴写真です。
息子が言うようにせっかく作った風呂なので、これからもせいぜい楽しみたいと思います。幸せでした。
「三月と いうに一番 草を刈る 今年の草も したたか伸びて」
「俺に似て 歳をとりたる 草刈機 修理しながら 大事に使う」
「いい湯だな ウグイス鳴いて 春日和 これぞ幸せ 金はなくても」
「防腐剤 五年歳月 消すように 息子と二人 塗り分けてゆく」