shin-1さんの日記

〇道端に春を見つける

 3日前高知で桜の開花宣言が発表されました。勿論日本で一番早い開花宣言ですし、この日の開花宣言は史上タイの最も早い記録のようです。これまで愛媛県宇和島市や熊本市が桜の開花が早い所としてお互い競い合ってきました。ゆえに日本一の開花宣言を勝ち取ろうとして宇和島市では、標準木の監視員を増やして対応しましたが、残念ながら今年は高知に一歩先を越されたようです。開花宣言は標準木の桜の花が5つ以上咲くことが条件のようで、昨日のニュースによると昨日は一輪咲いていて、今日にも待ちに待った開花宣言が出されるようです。「宇和島が何故このように早く桜が咲くのか」は色々な説がありますが、やはり豊後水道に流れ込む黒潮や越冬条件など、気象条件によるものだと思われます。高校生活を3年間宇和島で過ごした私ですから、そこらの体験から納得するのです。

 昨日は久しぶりに散髪に出かけました。一昨日の真冬並みの季節風が一転し、昨日は南西の風が吹き荒れていました。散歩のつもりで約1キロの道を歩いて行きました。先日の雨で川は増水し勢いよく瀬音を立てて流れていました。畑中の道を行くと菜の花が満開で、畑には早くもレンゲソウの可憐なピンクの花が見え隠れして、いよいよ春近しといったところです。

 顔見知りのおばあさんに出会い声をかけました。「まあ進ちゃん、おめずらしい」と立ち話です。三叉路で出会ったのもおじいさんでした。そういえば出会う人の殆どはお年寄りで、高齢化社会を垣間見ましたが、人のことを言えた義理ではありません。かく言う私も65歳の高齢者なのです。

 近くの藪からウグイスの鳴き声が聞こえてきました。遠い牛の峰連山には3日前の残雪が見え、雪とウグイスのアンバランスを感じながら歩きましたが、山も海も空までも春の色に変わろうとしているようでした。上灘川に架かる長い鉄橋を音を立ててマッチ箱のような列車が走りました。そういえば列車にも長い間乗っていないと思いました。確か列車に乗ったのは岡山県へ講演に出かけた1月18日~19日だったと思うのです。退職したらのんびり駅弁でも食べながら列車で旅をしたいと思っていた夢も、夢のまた夢になっていますが、そろそろその夢を実現したいと思っています。はてさていつのことになるのでしょうか。

 馴染みの散髪屋さんで色々な世間話をしながら1ヶ月ぶりの散髪をしてもらいました。散髪屋の鏡に映った自分の姿をまじまじと見ながら、少し元気が出てきたようだと実感しました。体の調子もよくて食欲もあり今のところ健康だとの思いが顔の表情に表れているようでした。散髪屋のご夫婦も「お元気そうで」と顔色を見てお世辞を言ってくれました。男前を上げて散髪屋を出て、今度は別の道を歩いて山道をめぐり少し汗ばむほど歩きました。健康は足元からです。92歳の親父に負けないように運動を続け、快食・快眠・快便で快調な健康を維持し続けたいと思っています。

 

  「何気ない 散歩で春の 足音を レンゲ菜の花 笑顔で揺れる」

  「遠くには 雪をいただく 牛の峰 里は早くも 春の足音」

  「元気そう 顔色伺い 声をかけ 通り過ぎ行く 年寄り二人」

  「ウグイスの 鳴き声未だ 下手糞で 俺とよく似て 思わず苦笑」

 

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