○早起きの秘訣
私はこの30年間殆ど毎日朝4時に起きる習慣が身についています。「えっ、そんなに朝早く起きて一体何をするの?」と言われそうですが、昔から「早起きは三文の得」といわれるように、朝型人間になると確かに三文どころか大きな得も徳も得ることが出来るのです。
今の時代は夜型人間が多く夜は眠らないような社会です。たとえばコンビにですが、時折深夜や早朝に旅立つことがありますが、若者たちは深夜から早朝まで、パジャマ姿でウロウロと徘徊をしてコンビニなどでたむろしているのです。寒さの厳しい今頃はさすがにコンビニの外で話しこむ人は見当たりませんが、コンビには勿体ないと思うほど電気を煌々とつけて深夜族の来店を待っているのです。
最近はスパーも12時まで営業している所が増えて、閉店間際の割引を当て込んだ主婦が大きな買い物袋に一杯詰め込んでスーパーから出てくる姿をよく見かけますが、「夜に買い物するなんて」とふと疑問を持つ私は賞味期限の切れた古い人間なのでしょうか。
私はスーパーもコンビにも10時で閉店することを提唱したいと思う人間です。そんなルールを作ればみんな昼や夕方買い物に行くようになるし、第一CO2などと環境問題を論じるなら夜はすべて電気を消して眠るくらいの提案があってもいいのではないかと思うのです。
早起きの秘訣、それは簡単なことで「早く寝る」ことです。普通は12時少し前床について寝るのですが、昨晩は香川県への長旅で疲れていて久しぶりに10時に寝ました。人間の体内時計のリズムはそうそう変わるものではなく、早く寝た分早く目が覚めて3時過ぎに起床してしまい、妻に「もっと寝なさい」と怒られてしまいました。このように早く寝ると早く起きれるのです。最近は子どもの寝不足が問題になっています。それは親の夜更し習慣が子どもの生活リズムを夜型にしてしまっているからなのです。夜型親は夜いつまでも起きているから、一足先に起きて子どもの朝食を作ってやるようなことが出来ず、朝飯抜きで眠気まなこをこすりながら学校へ行く子供が増えているのです。母親が子どもより先に起きて朝ご飯を作ってくれた私たちの子ども時代からは考えもつかないような暮しになっているようです。
只今時計は4時24分を指しています。今朝は外では月明かりがあって、夜明けと見紛うほど明るく、港付近からは漁船が出漁しているのでしょうか、エンジンの音が一際高く聞こえています。ふと「ああ私も歳をとったか。朝早く目が覚めるなんて」と思っても見たりしますが、まあ「早起きは三文の得」をおれからも実践したいと思っています。
しかし世の中には私と同じようなバイオリズムで生きている人がいて、朝4時から始まるラジオ深夜便「心の時代」を聞いている人が沢山いるのです。私も何年か前この番組に2夜連続2時間出演したことがあります。録音構成でしたが、懐かしくて今朝はその中の一本をカセットに入れて聞きながらこの文章を書いています。もう7~8年も前のテープですが、声の張りも抜群で、喋りは未熟なのですが自分の声ながら勢いを感じます。
若い頃子どもたちを連れて無人島キャンプに挑みました。そのプログラムでは「太陽が出たら起きて、太陽が沈むと寝る」ということを実践しましたが、残念ながら今の子どもたちには受け入れられませんでした。でも電気のなかった遠い昔でもない私のばあちゃんの時代は自然とともに暮らしていたのです。今は自然どころか不自然な時代になりました。
「朝早い いよいよ俺も 高齢者 三文得と 威張っているが」
「眠らない 多分何処かで 昼寝する それが学校 問題ですね」
「夜早く 寝れば朝起き 早くなる 遅いと遅い 理屈に合って」
「皆寝てる 間に働く 人もいる エンジンの音 聞こえる港」